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WSJS吉原は無念の2位「壁が厚い…」
国内外の名手15人が集った第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)で、土曜2勝を挙げながらまさかの“V逸”に吉原寛人騎手(28=金沢)の表情は硬かった。「俺らしいよ」と苦笑いしつつ「思い切って攻めすぎたかな。2勝しても優勝できないなんて壁が厚い。4戦すべてうまく乗れないとダメなんだろう。勝負の厳しさを思い知らされました」。過去、シリーズで2勝以上した騎手は11人全員が優勝。土曜連勝の40ポイントはセーフティーリードかと思われたが、日曜は2ポイントしか加算できなかった。それでも「中央の魅力は感じられた」と前を向く。シリーズ以外は7、10番人気で2着と、十二分に「金沢の吉原」をアピールできた。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111205-872692.html

WSJSは愛の名手ムルタが大逆転で初V
国内外の名手15人が集った第25回ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)はJ・ムルタ騎手(41=アイルランド)が最終阪神12RのGホイップTをアスカクリチャンで差し切って48ポイントとし、土曜2勝でV濃厚だった吉原寛人騎手(28=金沢)を逆転。6回目の出場で初優勝した。
最後の最後にドラマが待っていた。シリーズ史に残る大逆転劇の主演を演じたのはムルタ。英ダービー3勝など数々のビッグレースを制したアイルランドの名手が、仁川の“世界”を制した。
4戦<7><3><5><1>着とコンスタントに上位に絡めたのが勝因だ。初戦、Aランクのスティルゴールドが7着で苦しい立場だったが、Dランクのラルーチェで3着、Cランクのサクラキングオーで5着と着実にポイントを加算。最後はBランクのアスカクリチャンで、ラチ沿いの中団から直線ではじけさせた。「絶好のポジションを確保できて最高の結果を出せた。グッドホースだ」と、殊勲の相棒をたたえた。
賞金300万円を獲得し、表彰台の頂点でシャンパンシャワーを浴びたムルタは「世界のトップが集まるレベルが高いシリーズを優勝できてハッピー。初日を終えた時点で吉原騎手が2勝していたので厳しいと思っていた」とコメント。99年に短期免許で来日、WSJSも6回目の日本通だけに「日本の友達にも会えて楽しい時をすごせた。日本では世界の中でも、強く素晴らしい競馬が行われているので、来年も参加したいね」と笑顔で締めた。

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