『ノーストリリア』

半分ほど読み進みましておなじみのク・メルやらロード・ジェストコーストやらイ・テレケリやらが登場し、オールスターキャストによる総集編の様相を呈してきました。読みながら感じているのですがコードウェイナー・スミスってのは【イメージ】と【修辞】に尽きるのかなと。彼のお話しには裏付けなしにいろんなイメージが出現します。私なんぞはその"裏づけのなさ"が気になって気持悪いのです。でもそうではなくってそのイメージとそれをとりまく修辞の奇怪さ・いやらしさ・残酷さなどが彼の作風なのかと。30年近くたってようやくおぼろげに彼の作品の読み方が分かった気がします。

『ノーストリリア』読了

↑そうなのかなと再確認。それぞれのエピソードをつなぐ大きな話の筋はあるのだけれど、あらすじとしてまとめれば本書は「少年の成長物語」です。でも本書の魅力はそんなところにあるのではなくって方々に散りばめられたイメージの奇怪さやいやらしさや美しさなのでしょう。『シェイヨルという名の星』や『鼠と竜のゲーム』を読み終わった直後にはどうにも気持の悪い"すわりの悪さ"があったのですが、そういう読み方で本書を読み終わった今は"ストンとしっくりくる"爽快な読後感があります。

次読む本

帰ってから本棚から取り出した本は『第81Q戦争』コードウェイナー・スミス(ハヤカワSF文庫1997年刊)『生存者の回想』ドリス・レッシング(サンリオ文庫【黄背】1984年刊)『フィーメール・マンジョアナ・ラス(サンリオSF文庫1981年刊)の3冊。まずはコードウェイナー・スミスを仕上げてから次にかかります。

firefoxは英語でレッサーパンダのこと




このブログを見に来てくれている人たちのブラウザを見てみるとIE6が圧倒的に多くて3番目がIE7、そうして第2位がfirefox。だんだんと浸透してきているのがよく分かります。私は上のビデオに出ている「ネゴロさん」けっこう萌えです。