『ノーストリリア』

半分ほど読み進みましておなじみのク・メルやらロード・ジェストコーストやらイ・テレケリやらが登場し、オールスターキャストによる総集編の様相を呈してきました。読みながら感じているのですがコードウェイナー・スミスってのは【イメージ】と【修辞】に尽きるのかなと。彼のお話しには裏付けなしにいろんなイメージが出現します。私なんぞはその"裏づけのなさ"が気になって気持悪いのです。でもそうではなくってそのイメージとそれをとりまく修辞の奇怪さ・いやらしさ・残酷さなどが彼の作風なのかと。30年近くたってようやくおぼろげに彼の作品の読み方が分かった気がします。