南極で発見された氷の下の湖

tk33082006-02-14

【ワシントン=笹沢教一】米航空宇宙局(NASA)は6日、地球観測衛星テラなどの観測で南極の氷の下にある二つの湖を発見、画像を公表した。

南極大陸にはボストーク湖(面積1万4000平方キロ)という氷に覆われた最大の湖があるが、今回の二つはこれに次ぐ大きさで、それぞれ2000、1600平方キロの面積があると推定されている。

3000メートル以上の厚い氷に覆われ、周辺の環境から推定して、約1000万〜3500万年間も水量などが保たれたまま、独自の生態系を維持している可能性があるという。湖水は凍っていないとみられる。

大きい方の湖は経度から「90E」、小さい方はロシアの研究基地があることから「ソビエツカヤ」と命名された。ロシアは湖の上と知らずに基地を建設していた。

(2006年2月7日13時22分 読売新聞)