3着スイープ引退、繁殖入り

G1・3勝馬で2年前の覇者スイープトウショウが3着に入ると、鶴留師は「これで引退する。オーナーと話をして決めた」と発表した。今後は故郷トウショウ牧場繁殖牝馬となる。
道中は普段より前めの6番手。直線で内を突き、ダイワスカーレットフサイチパンドラを追ったが届かなかった。「いい競馬はできたが、以前の切れはなくなってるね」(鶴留師)。3歳春以降の全レースで騎乗した池添騎手は、発走前に引退を聞かされていた。「最後だし何とかしたかったけど、あのペースでは仕方ない。いい経験をさせてもらい、感謝している」とパートナーをねぎらった。
スイープといえば長時間にわたる調教拒否でも有名だった。今回の最終追い切りでも要した時間は40分にも及んだ。鶴留師は「あれで走るんだからね。寂しさもあるが、ホッとした気持ちも…」と思わず本音をこぼした。個性派を貫いた名牝は、多くの記録と記憶をファンの胸に刻み、ターフを去る。

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