さあジャパンカップ

ジャパンカップジャパンカップダートに出走予定の外国馬の調教状況と、今朝行われました共同記者会見における関係者のコメントをお知らせいたします。
 [東京競馬場 天候:晴 馬場状態:芝・ダートともに良]

ジャパンカップ出走予定馬】

・アルティストロワイヤル (ARTISTE ROYAL)(アメリカ・牡 6歳)

調教状況(東京競馬場
M・オレギン 調教助手 騎乗
馬場入り 8:45
馬場退場 8:58
常歩1/2周 − ダク3/4周 − 常歩1/4周
※芝コース

関係者の話(ニール・ドライスデール 調教師 談)
ジャパンカップへの出走は8月に決めた。日本に来てから状態が上がっているようで、動きもとても良い。4枠8番という枠順には、とても満足している。スピードもあるし、進路を自分で決められる絶好枠だと思う。騎手は若いが、才能があるし特に変える理由もなかったので、オーナーと相談して依頼した。彼自身が考えて乗ってくれるはずなので、特に指示は出さない。一昨日、京都で強めの調教をしたので、今日は軽くキャンターで周りの環境を見せた。明日は、もう少し強めの調教をするつもり。以前、何度か来日しているが、今日の芝状態は最高だった。」

・サデックス (SADDEX)(ドイツ・牡 4歳)

調教状況(東京競馬場
T・ムンドリー 騎手 騎乗
馬場入り 7:54
馬場退場 8:08
1Cから6ハロン強め − 常歩
※芝コース

関係者の話(ペーター・ラウ 調教師 談)
ジャパンカップには今年の早い時期から参戦を決めていた。競馬場の印象は非常に良く、この馬にとって好条件が揃っているように思う。今朝の調教での動きを見ていると、まだ輸送などが影響して若干興奮しているようだ。ただ、すぐにそれも解消されてくると思う。日本の馬場は速いが、本音を言うと、もう少し重い馬場の方がこの馬には合っていると思う。雨が降った方が良いが、この条件でベストを尽くすしかない。神経質な馬なので、少し早めに日本に来たように、万全を期してきたつもりだ。最低でも5着以内には入りたい。」

関係者の話(トルステン・ムンドリー 騎手 談)
「昨日、白井から東京競馬場に来たばかりなので、今朝は少しナーバスになっていたが、調教の動きは良かった。馬体重を減らしたくないので、今日は軽めの調教を行った。8枠16番という枠順については、できればもう少し内枠が良かったが、この枠でベストを尽くすしかない。日本の競馬については、レベルが高いという印象を持っており、特にジャパンカップには良い馬が多く出走することは知っている。今回出走する日本馬ではメイショウサムソンウオッカアドマイヤムーンが強い馬だと思うので、これらの馬には特に注意している。外国馬も皆強いが、日本馬はこのコースを知り尽くしているので、アドバンテージがあると思う。この馬は自在性がある馬なので、どこからでもレースができるが、おそらくレースの流れが速くなるので、中団に位置することになると思う。ただ、当日レース直前までは作戦の最終決定をしないつもりだ。凱旋門賞では、ディラントーマスに前を塞がれるという不利もあったが、負けたのはそれが要因ではなく、ペースが遅かったからだ。もう少しペースが速ければ、結果は多少違っていたと思う。」

・ハリカナサス (HALICARNASSUS)(イギリス・牡 3歳)

調教状況(東京競馬場
D・ホランド 騎手 騎乗
馬場入り 7:50
馬場退場 8:05
ダク1/4周 − 軽いキャンターから直線少し伸ばす
※芝コース

関係者の話(マイケル・ロジャー・シャノン 調教師 談)
「近年、日本馬は、世界中で活躍している。ディラントーマスがいたとしても、ライバルは日本馬で間違いない。世界のどのトレーナーに聞いても、日本の中距離馬が一番強いと言うだろう。そのようなメンバーと戦えるジャパンカップに招待されて光栄。馬の状態は100%で、最高の状態で走れるという自信がなければ、ここに送り出さない。馬場も問題ないし枠順などは言い訳にしない。どのようなレースでも大丈夫だし、仕上がりは完璧。3歳馬でまだまだ強くなる余地がある。精神的にも古馬同様の落着きがあり、距離も問題ない。あとは相手次第だが、頑張って勝って欲しいし、来年もまたこの場所に戻って来たい。」

関係者の話(ダリル・ホランド 騎手 談)
「日本競馬のレベルは高いと思う。強い馬でなければ通用しないが、このレースはヨーロッパの馬がいい成績を残しているので、心配していない。来日前は体調がいまひとつだったが、スタッフのおかげで、状態も申し分ない。馬が若いので、今日はスタンドや新しい施設を見せつつ調教をした。とても真面目で落ち着いた馬なので、心配していない。この馬は新しい環境にもよく順応し、タフな馬で、レースを勝てる要素を持っていると思う。調教メニューはキャンター中心で、それほど神経を使ったことはしていない。作戦は特にないが、ジャパンカップは、非常に素晴らしいレース。JRAに招待されたことを光栄に思っているし、感謝している。何度も来日しているので、今回も頑張りたい。8枠17番という枠については、理想通りではないが、チャンスはあると思う。速いペースになるだろうし、うまく流れに乗りたいと思う。」

・ペイパルブル (PAPAL BULL)(イギリス・牡 4歳)

調教状況(東京競馬場
P・ジョーンズ きゅう務員 騎乗
馬場入り 8:04
馬場退場 8:37
軽めのキャンター1周 − 強めのキャンター(6ハロン
※芝コース

関係者の話(ライアン・ムーア 騎手 談)
「今日の調教はキャンターのみ。日本競馬のレベルは高くメイショウサムソンアドマイヤムーンもいて楽しみなレース。インティライミにも注意が必要だと思う。よって、この馬もベストを尽くさないと勝てないだろう。神経質なところはあるが、今回の長距離輸送では、今までよりも落ち着いていたと思うし、特に心配していない。東京競馬場の馬場状態は良い状態。少しタイムが早くなる気もするが、それも彼に合っている。18頭立てという多頭数も適している。枠順にはあまり拘らない馬なので、どこでも良かった。とはいえ4枠7番という枠には満足している。この馬には才能があるので、良い位置につけることができれば力を発揮できる。彼に作戦はいらない。」

ジャパンカップダート出走予定馬】

・キャンディデート (KANDIDATE)(イギリス・牡 5歳)

調教状況(東京競馬場
ライアン・ムーア 騎手 騎乗
馬場入り 7:54
馬場退場 8:10
ダク1/2周 − 軽いキャンター3/4周 − 強めのキャンター1周 − ダク1/4周
※ダートコース

関係者の話(クライヴ・ブリテン 調教師 談)
「昨年は馬のデキが100%満足いくものではなかったので、海外遠征をしなかった。ドバイのダートでは良い成績が残せているので、今回も期待したい。今日の追い切りはリラックスしていたし、動きも良かったと思う。今日の馬場状態にも満足している。スタッフの2人が馬の面倒を良く見てくれていることもあって、馬の調子がとても良く感謝している。」

関係者の話(ライアン・ムーア 騎手 談)
「今朝の調子はとても良い状態である。昨日の調教も良く動いていた。冬にドバイで走った時と同様のデキにあると思う。レース展開はどうなるかわからないが、うまくスタートを切り、ある程度のペースでいければ、良いレースができるのではないか。日本のダートは英国よりも硬く、時計も速いだろう。2枠3番という枠順については、もう少し外の枠でも良かったと思うが、外枠過ぎても良くないので、これで良い。日本のレースはまだあまりチェックしていないので、日本馬はヴァーミリアンくらいしか知らない。日本競馬のレベルはトップクラスだと思っているが、万全の状態に仕上げることができればいい勝負になると思う。」

・ジャックサリヴァン (JACK SULLIVAN)(イギリス・せん 6歳)

調教状況(東京競馬場
E・アハーン 騎手 騎乗
馬場入り 7:52
馬場退場 8:09
常歩1/4周 − 軽めのキャンター1/2周 − 徐々に強めのキャンター3/4周
※ダートコース

関係者の話(ジェラルド・バトラー 調教師 談)
「輸送も問題なく、新しい環境にも慣れているので、馬は極めていい状態だ。110%の状態にあると期待している。東京競馬場は、とても素晴らしい競馬場だと思う。ダートは深いという印象があるが、それほど心配していない。日本馬も強いと思うが、調教もうまくいっているので、良い走りを見せてくれると思う。」

関係者の話(エドワード・アハーン 騎手 談)
「ほとんどの日本の馬は知らないので、ライバルはアメリカの馬だと認識している。日本競馬の印象は、スピード競馬でレースの展開が早いと聞いているので、タフなレースになると思う。これまでよりも強いメンバーとの対戦となりますが、普段より深い印象のあるダートコースでどれだけやれるか楽しみです。」

・スチューデントカウンシル (STUDENT COUNCIL)(アメリカ・牡 5歳)

調教状況(東京競馬場
J・マルケス 調教助手 騎乗
馬場入り 7:54
馬場退場 8:15
ダク1/2周 − 軽めのキャンター1/2周 − 直線やや強めのキャンター
※芝コース

関係者の話(ウラジミール・セレン 調教師 談)
「パシフィッククラシックステークスのあともう一度ダートを走らせてみたかったので、ブリーダーズカップも考えたが、日本のダートが適していると考えて参戦を決めた。ダートの質やスタートしてからの約300メートルが直線になっているコース形態もこの馬に合っている。来日前は、長時間のフライトでの馬体減を心配したが、馬の状態がすごく良く、日本が好きな様子で馬の状態は100%以上だ。今日の調教では、多くの人を気にしていたが、いつもより落ち着きがあって、非常に良い内容だった。日本馬では、前走も強い勝ち方をしている3歳馬のドラゴンファイヤーが気になっている。東京競馬場については、こんなに素晴らしい状態の競馬場は見たことがないので、驚いている。」

関係者の話(リチャード・ミグリオーレ 騎手 談)
「この馬は、非常に高い評価を受けていて、実際にもいいレースをしてくれると思う。精神的にも落ち着いている馬なので、長距離輸送も問題なかった。レースでの脚質についても、馬に任せていることが多いし、日本のレース展開を熟知しているわけではないので、彼にとって気分よくレースをさせてあげることが一番大切だと思っている。2枠という枠順についても、前方馬群からあまり遅れなければ問題ないと思うし、この馬の能力を信頼しているので、全く心配していない。東京競馬場は、非常に素晴らしい競馬場で、1981年の第1回ジャパンカップに参戦した時に比べ、自分自身も成長したので、落ち着いて乗れるのではないかと思う。このようなビッグレースに参加できて嬉しく思っている。」

http://www.jra.go.jp/news/200711/112208.html