さあ総大将、勝ってドバイへ行こう!

tk33082008-02-22

全快!ヴァーミリアンが力強い動き披露
フェブラリーS・G1」(24日・東京)追い切りが20日、美浦栗東の両トレセンで行われ、昨年の最優秀ダート馬ヴァーミリアン栗東坂路で力強い動きを披露した。気合も十分に乗って、ムードは良好。川崎記念は右飛節炎で出走取消となったが、影響はまったく見られない。ドバイワールドC(3月29日・ナドアルシバ競馬場)へ弾みを付ける。
マイルを意識しての調教だった。スタートから気合をつけ、ヴァーミリアンが元気に栗東坂路を駆け上がった。単走での追い切りだったが、行きっぷりが良すぎたせいもあって、ラスト1F付近で前を行く馬に追いついてしまった。それでも、少し進路を変えながらGOサインを受けると、最後はしっかりと脚を伸ばしてフィニッシュ。4F52秒1-38秒8-13秒6。時計は目立つタイプではないだけに、上々の動きだ。
久保助手は満足そうに笑みを浮かべた。「ずっと二千メートル以上を走っていたから。忙しい攻めをしておかないと。ペースも速くなると思う」。2年前のフェブラリーS(5着)以来のマイル戦。流れに戸惑わないように、調教でリズムを植え付けた。川崎記念は右飛節炎のために出走取消。だが、症状は非常に軽く、すぐに回復した。「具合はいい。すこぶる順調」と体調面には胸を張る。
昨年のドバイ遠征後から変わってきた。4着には終わったが、厳しい経験が大きな糧になった。休養明けにはJBCクラシック、JCダート、東京大賞典と中央、地方のG1を3連勝。「ダート馬らしくなって、古馬の風格も出てきた」と成長ぶりに目を細める。体重の変動は少ないが、スリムだった体形が丸みを帯び、それでいて引き締まっている。ダート王の称号がふさわしい体つきになった。
国内を制圧してドバイWCへ。石坂師は「全然、走れない距離ではないと思う。ドバイの速い流れに対応できるためにも、クリアできればドバイにつながる」と意気込みを見せる。武豊も「まずはいいレースをしないと、胸を張ってドバイに行けない。厳しいレースになると思うが、力のある馬なので」とパートナーに信頼を寄せる。主役の座は譲らない。

http://www.daily.co.jp/horse/2008/02/21/0000844793.shtml