フィリーズレビュー回顧

tk33082008-03-17

レーツェル大外一気でV/Fレビュー
単勝11番人気の伏兵マイネレーツェル(牝3、栗東・五十嵐)が直線一気の強襲劇を決めた。池添謙一騎手(28)の手綱に導かれ、出走16頭で最速タイの上がり34秒9を繰り出し、4角後方2番手から差し切った。鼻差の2着は7番人気のベストオブミーで、3着レジネッタまでが桜花賞の優先出走権を獲得。1番人気エイムアットビップは伸びを欠いて10着に敗れ、3連単は46万1660円の大波乱となった。ゴール寸前、大外から強襲したマイネレーツェルの池添には、まとめて差し切った感触があった。「全部かわしたと思ったら内に1頭いた。ヒヤッとした」。内に視線を送るとベストオブミーの鼻面が見えたが、勢いは完全に上。検量室前に引き揚げてきたとき、電光掲示板の一番上に「8」の数字が浮かんでいた。
混戦クラシックを象徴するかのような、大激戦だ。残り200メートルを切ってから二転三転した。エイシンパンサーをかわし、ビーチアイドルが先頭へ。さらに外からレジネッタが襲い掛かったところで、内からベストオブミーが抜け出した。馬群がゴールに飛び込むその瞬間、最後に伸びてきたのがレーツェルだった。出走16頭で最速タイとなる34秒9の脚で混戦にけりをつけた。「本当にいい脚を使った」と池添。五十嵐師は「はじけたね。全身バネだ」と興奮気味だった。4角後方2番手からの逆転劇。池添の頭の中にあったのはパートナーを気分よく走らせることだけだった。「ゲートもちゃんと出てくれたし、リズムよく走ることだけを考えた」。スムーズならしまいは切れる。1000メートル通過58秒3の速い流れに乗ると、最後は期待通りにはじけてくれた。
ここ3走はオープン、重賞であと1歩届かなかった馬が、ひと皮むけた走りで出走権を得た。これで桜花賞では堂々の有力馬だ。五十嵐師は「あとは誰が乗ってくれるかでしょうね」と苦笑い気味に言った。池添は2歳女王トールポピーに騎乗する。これから新たなあん上を見つけなければならないが、「こういう競馬をしていけば大丈夫」と乗り替わりを不安視しない。
396キロの馬体重は過去の勝ち馬で最小。「この脚なら、外回りになるのはもっといいだろうね。あとは体が戻ってくれれば」(五十嵐師)。父ステイゴールドから受け継いだ小柄な馬体が、ウイナーズサークルでひときわ大きく見えた。

私が注目したのは前走ダートで勝っている馬たち。対象は1.ベストオブミー(7番人気)・12.ミゼリコルデ(9番人気)・13.エイシンパンサー(6番人気)の3頭。結果買ったのは1.ベストオブミー(アンカツJ)と12.ミゼリコルデ(和田J)からの3連複。ベストオブミーは2着にがんばってくれましたがミゼリコルデが9着で撃沈。それにしてもマイネレーツェルとは・・・。396kgのちっちゃい馬に勝たれて他のでかい馬は何やってんでしょう。