まさかの惨敗

tk33082008-03-30

ヴァーミリアン最下位惨敗/ドバイWC
ダート世界一の座を狙ったヴァーミリアン(牡6、栗東・石坂)だが、頂点には届かなかった。並み居る強豪に対し懸命に食い下がったが、最下位12着と完敗。日本馬として延べ16頭目の挑戦は、またしても厚い壁にはね返された。今後は日本に帰国して休養に入り、秋の復帰を目指す。悲願の頂点は、はるかに遠かった。またしても偉業達成はならなかった。昨年4着の雪辱を期したヴァーミリアンにとって世界の壁はとてつもなく厚かった。ワールドC参戦の日本馬は延べ16頭。何度はね返されても挑戦を続け、今回も石坂師をはじめとする陣営は自信を持って臨んだが、夢は実現できなかった。昨年のJBCクラシックでの圧勝が、世界挑戦へのきっかけとなった。石坂師は「ひょっとしたら、ひょっとするかもしれん」と、ひそかな期待を抱きながら遠征に踏み切った。だが、敵も強力だった。ブリーダーズCクラシックを制したカーリン、昨年のUAEダービー馬アジアティックボーイ、前哨戦を圧勝したジャリル。トップレベルの実力を、今年も肌で感じた。ヴァーミリアンにとって貴重な経験となった昨年のワールドC。今年も、これが成長への糧となる。国内ダート戦では敵なしだったエースが挑んで、はね返された。いい経験で終わらせるだけでなく、次につなげる必要がある。精神面では大きく成長した。昨年の帰国後は、生まれ故郷のノーザンファーム(北海道安平町)で精神面の強化に努めた。調教で馬の間に入れ、間隔を詰めさせた。それはすべて、この日のためだった。追い切りでは1600メートルから長めに追った。日本と同じ調教では、世界を制することはできない。最後まで攻めの姿勢を貫き、ヴァーミリアンもハードトレーニングに耐え続けた。
挑戦は、これで終わるわけではない。さらに強くなったヴァーミリアンの姿を見せる時が、きっと来る。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080330-341982.html

挑戦し続けることに意味があります。今年ダメでも来年があります。がんばれがんばれ。