大器晩成

ナナヨーヒマワリが春の淀に咲き誇る
ナナヨーヒマワリが元気いっぱいだ。7歳馬ながら、今が旬の活躍ぶり。準オープン勝ち直後だった前走のマーチSを力強い末脚で快勝。デビュー47戦目でもぎとった初重賞Vだった。G奪取に成功した勢いに乗り、地元・京都の舞台に参戦。重賞連覇を狙う。
夏にはちょっぴり早いけれど、元気なひまわりが淀に咲く。7歳を迎えてなお輝く、栗色の馬体。ナナヨーヒマワリのはちきれんばかりのシルエットが、陽光降り注ぐ栗東トレセンに躍る。最後方待機からもぎ取った、中山のマーチS。初めての重賞Vで加速した勢いは、この京都に舞台を移しても衰えない。調教を担当する有藤助手が、驚くように話す。「千八百メートルを使うようになってから、本当に安定していますよね。馬が自分で、分かっているようですよ。1〜2角を回る時は“大丈夫かな”と思うんですが、確実におしまい、伸びてきますからね」。右手前のままで内にもたれ、安定度に欠く走り。千四百メートル戦で何度も見せた場面は消え失せ、堅実かつ大胆なスタイルに変身。この距離に的を絞ったここ10戦中9戦では、一度も掲示板を外していない。持ち乗り担当の梶原助手の苦労も、並大抵のものではない。調教後は常に電気治療を施し、入念なケアを行う。腰や背中に疲労が残りやすいからだ。半面、脚元は丈夫なタイプ。「一昨年に、札幌競馬場に行ったんです。ダートコースで乗り続けたことで、負担が少なかったんでしょうね。良くなってきたのは、それもあると思いますよ」と、振り返る。22日は、角馬場で乗り込んだあと、砂の栗東Bへ。追い切り日はウッドチップコースの栗東Dを利用するが、それ以外の日はダートコースで調教メニューを組む。弱さと強さが絶妙にミックスされ、今のヒマワリができあがった。
控えめに、有藤助手が言う。「今度は、威張って出れますよね。この前は、ギリギリだったから…」。賞金面を含め、手探りで挑んだ前走。だが今度は違う。遅咲きのヒマワリが、胸を張って太陽に向く。

http://www.daily.co.jp/horse/2008/04/23/0000969125.shtml

がんばって欲しいですなあ、馬券買おうかしら。