血のロマン

tk33082008-05-01

盾4代制覇へ スルタン“古馬大成DNA”継承
まだ秋の天皇賞が東京の芝3200メートルで施行されていた1970年。62代目の天皇賞馬に輝いたのはメジロアサマだった。それから38年…この春で137回目を数える伝統の一戦天皇賞(4日、京都)でホクトスルタンが親子4代天皇賞制覇に挑む。最終追い切りでも軽快な動きを披露。曾祖父、祖父、父から受け継いだ自慢の成長力で古馬の頂点を目指す。ここまでの道のりは長く、そして今にも途切れてしまいそうな細いものだった。授精能力に問題があったメジロアサマが残した産駒は、わずかに19頭。その中から唯一頭角を現したメジロティターンが82年秋に優勝、さらにその子メジロマックイーンが91、92年春を連覇。その後、牡の活躍馬はなかなか出なかったが、ようやく今年、待望のマックイーン産駒初の天皇賞出走が実現する。メジロマックイーンは一昨年、心不全で死んでおり、スルタンと同じ4歳で競走馬として残っているのは4頭。3歳世代も6頭だけ。今回は偉業達成の最初でそして最大のチャンスと言える。「凄いことだと思うよ。このレースを勝てば5代制覇の夢がつながり、スルタンが種牡馬になる可能性も広がる。マックイーンの産駒では(記録達成へ)一番近いところにいるし、僕自身も楽しんでレースに臨みたい」と管理する庄野師は話している。昨秋は菊花賞(6着)へ駒を進めたが、体質面で弱い部分も残していた。それが、休養を挟んだ前走・サンシャインSで6馬身差の圧勝。勝ち時計の2分33秒1は同コース、同距離で行われた前年の有馬記念より0秒5も速い。この一族は3歳秋以降に急成長するのが特徴で、この馬も4歳になって確実に地力強化。脈々と受け継がれてきた“3200メートル天皇賞を勝つ”素質が今まさに開花しようとしているのだ。
「これが血統なんだろう。優秀な血を代々つなげていくというのが、競馬の面白さのひとつ。まだ格下の身分だけどその血の底力に懸けたいね」と庄野師は闘志を燃やしている。
メジロ牧場田中秀俊獣医 ホクトスルタンメジロの生産馬ではありませんが、血のつながりを感じる馬だし、もちろん応援しています。4代続けてという偉業を達成できる可能性のある土俵に上がっているだけでも凄い。うちの牧場にも1、2歳のマックイーン産駒がいるので、こちらにも頑張ってもらうつもりです。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/05/01/01.html

がんばってもらいましょう、何とか3着までに来てもらいたいモンです。