未踏の4連覇

tk33082008-07-24

ハリアー史上初V4へ豪雨突破/函館記念
函館記念(G3、芝2000メートル=27日)の追い切りが行われ、史上初の同一重賞4連覇のかかるエリモハリアー(せん8、栗東・田所秀)が、嵐の中で意欲の最終追い切りを行った。函館芝コースを5ハロンから64秒5−12秒2。豪雨で追い切り延期を決断する馬が続出する中、当初のコースを変更してまでこだわった水曜追い。3連覇を成し遂げた必勝パターンで偉業を狙う。向正面がかすんで見えるほどの悪天候の中で、エリモハリアーが意欲の追い切りを敢行した。大江原騎手(レースは武幸)を背に函館芝コースで単走追い。ステッキが飛んだラストは、真っすぐ伸びて12秒2の好時計が出た。「ジョッキーにはしまいをしっかり追うように言っておいた。指示通りのいい動きだった」。田所秀孝師(57)は、力強くうなずいた。4コーナーでは、ハミをかんでもたれ気味になる、いつもの癖も出た。「やはりここの気候が合っている。すごく調子がいい」。好調のサインにトレーナーの口も軽い。激しい雨と雷の中での最終追い切りだった。23日朝の函館競馬場は、発達した低気圧の影響でゲリラ雨に襲われた。開門の午前5時半こそ小雨だったが、6時すぎから一気に悪化。たたきつけるような雨で、ダートは一瞬にして川のようになった。函館地方は7時からの3時間で51ミリの降水量を記録。市内では床上浸水が4戸、函館〜札幌を結ぶJRの特急北斗も運休したほどの悪天候だった。追い切りの延期を決断する馬が続出する中、ハリアーは7時すぎ、敢然と芝コースに入った。田所秀師は「明日も考えたが、できれば今日やりたかった」という。当初予定していたウッドコースはコンディションが悪すぎて使えない。直前に芝に変更してまで水曜にこだわったのには、明確な訳がある。「前日の土曜に少しやりたかった。明日だと中1日になってしまうからね」。前日追いで闘志を注入する必勝パターンで3連覇を成し遂げた。ましてや今年はレース間隔があいており、巴賞から臨む例年とは違う。史上初の平地同一重賞4連覇がかかる大一番。「意識していないといったらウソになる」。トレーナーの言葉以上に、こだわり抜いた水曜追いが、偉業への執念を感じさせた。守り抜いてきた函館のタイトルは、簡単には渡せない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080724-387440.html

例年は巴賞→函館記念というローテーションですが、今年は金鯱賞の疲れが取れず函館記念へ直行。そのローテがちょっとだけ気になります。