夏競馬

tk33082008-09-10

集客増へ「夏ならでは」の企画を
夏競馬が“終了”した。毎年ローカル出張を楽しみにしている記者としては寂しい限りだが、今年も盛り上がりに欠けたという印象は否めない。実際、入場者は馬インフルの影響があった昨年と比べても小倉が前年比91・7%、新潟が96・5%だった。JRAが売り上げ増の起爆剤として“解禁”した3連単全レース発売の効果も微妙。売り上げ下落が続く中、何とか前年並みの水準を保ったに過ぎない。夏競馬の振興策として始まったサマーシリーズも3年目にして、ややマンネリムード。過密日程という制度上の問題もあるが、馬券を買う側にとっては恩恵のない制度だけに、ファンの関心が薄いのも当然だ。
競馬のだいご味はライブ観戦。特に夏場は競馬場に人を呼び込む最大のチャンスのはずだ。地元のファンは年に数カ月の開催を楽しみにしているし、遠方のファンが“旅打ち”にやってくれば地域経済への貢献度だって少なくない。そこで来場ごとに加算したポイントで馬券を購入できる、航空会社のマイレージ制度のようなシステムなど、競馬場に足を運ばせる“理由づくり”が欲しい。昨春の東京で大好評だった「ジョッキーマスターズ」や、売り上げの5%を配当に上乗せする「JRAプレミアム」などは、ファンの興味が薄れる夏競馬でこその企画だ。
世の中は夏休みだけに「家族連れ」も重視したい。例えば、場内に持ち込みでバーベキューができるスペースを設けるなど、老若男女が安全に楽しく1日を過ごせる場所とイベントは不可欠。来場した子供たちの何人かが競馬に興味を持ち、将来、馬に携わる職に就きたいと思ってくれれば…。長期的な人材確保という観点にも合致する。
まずは既存のファンの来場を促し、競馬を知らなかった人がレジャー感覚で同行してくれればしめたもの。夏競馬を面白いと感じれば、続く秋競馬がつまらないわけはない。春秋の中央場所に比べて参加者が少ないからこそ、いろいろ“試せる”ことがあるはず。かつての爆発的な売り上げを取り戻すことは不可能な時代。長い目で競馬をどう存続させ、どう根付かせるかを考える時期だと思う。欧米のようにオフシーズンがないからこそ「関心が薄れる」期間が生じてはもったいない。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2008/09/10/14.html

夏競馬ってのはいろんなことを試せる時期だと思います。上に書いてあるような「入場マイレージで馬券が買える」なんてのも良いし、サマーシリーズ全戦を通しての重勝式馬券だとか。やってみる価値のあることはまだまだあるはずです。