ディープスカイは天皇賞へ

スカイ快勝、盾からJCへ/神戸新聞杯
ダービー馬ディープスカイ(牡3、栗東・昆)が秋初戦を重賞4連勝で飾った。勝ち時計は2分25秒3。直線で持ち前の末脚を発揮し、格の違いを見せつけた。秋の最大目標はジャパンC(G1、芝2400メートル、11月30日=東京)に決定。今後は菊花賞を回避し、天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月2日=東京)に向かう可能性が高い。2着ブラックシェル、3着オウケンブルースリまでが菊花賞の優先出走権を獲得した。これが格の違いなのか。脚色が鈍ったディープスカイがもうひと伸びを見せたのは、ゴール前で内からブラックシェルが迫ってきたときだ。世界一に目標を置く3歳王者が同世代に負けるわけにはいかない。首差で追撃をしのいだ。四位洋文騎手(35)が胸をなで下ろす。「やれやれです。最後はいっぱいだったけど、休み明けでもぶざまなレースはできなかった」。秋初戦はマイナス6キロ。NHKマイルC→ダービーを連勝したころの状態にはなく、向正面まで掛かり気味だった。それでも中団から積極的に仕掛けて抜け出した内容は、着差以上の強さを感じさせる。「不利を受けるレースはしたくなかった。スペースがあったので早めに行ったが、本番はじっくり構えた方がいいだろう」(四位)。管理する昆貢師(50)も「最後はヒヤヒヤした」と心境を明かしながら、収穫大を強調した。「G1を連勝した馬が簡単に沈むわけにはいかないからね。久々で2400メートルは楽ではないが、克服してくれた。どんなパターンでも勝てることが分かった」。
昆師は次走については明言を避けたが「最大の目標はジャパンC」と言い切った。「今日の競馬なら3000メートルへの不安はない。ただ、去年の3歳世代もそうだが、菊花賞という特殊なレースを使った後の反動が怖いね。ディープスカイにとって左回りは魅力だし、ピークの出来でJCに出したい」。微妙なニュアンスだが、菊花賞回避なら、もう1つの選択肢に挙がっていた天皇賞(秋)への参戦が濃厚となる。ディープスカイの進化は止まりそうにない。来年は海外遠征も視野に入れる。「その意味でも展開に左右されない競馬ができたのは良かった。これを使ってグンと良くなる」(昆師)。現役最強、そして世界一へ向け、変則2冠馬が大きな1歩を踏み出した。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080929-413803.html

天皇賞でも菊花賞でも良い勝負するでしょう。ひょっとしたらスッゴイ馬なのかも。