無比なるもの

ライバルド15馬身差を逆転/スプリングS
スプリングS(G2、芝1800メートル、22日=中山、3着までに皐月賞優先出走権)で初東上する良血アンライバルド(牡3、栗東・友道)が18日、併せ馬で15馬身差を逆転する強烈デモを行った。京都2歳Sの敗戦を教訓にした調教強化。フサイチコンコルドの弟が、皐月賞へ一気に加速する。向正面、アンライバルドは絶望的な位置にいた。Cウッドコース3頭併せの最後方。2頭ははるか先だ。ダノンフィーバー(3歳未勝利)まで10馬身、先頭のシングライクバード古馬1000万)までは、実に15馬身の差があった。だが、4コーナーで瞬く間に間隔を詰める。直線に向くと持ち前の切れ味を発揮。2頭を抜き去ってしまった。6ハロン80秒1−65秒2、ラスト1ハロン12秒3の好時計。シングライクバードに1馬身先着してみせた。3歳馬には非常にハードな内容だが、友道師が練ったメニュー通りだった。「予定通りの調教ができた。これでしっかり負荷がかかった」とうなずく。3着に終わった京都2歳Sの敗戦から学んだ仕上げだ。新馬戦と京都2歳Sの追い切りは坂路で併走させていた。「古馬にも先着するほどだったし、あれで十分だと思っていた。だが、京都2歳Sは追い切り翌日もうるさくて競馬でもいれ込んだ。けいこで走り足りなかったんだろう」。そこで、前走若駒Sでは、Cウッドで大きく追走させた。遅れはしたが、ハードな調教が実を結び2勝目を挙げた。「追い切り後は納得した様子で、競馬も落ち着いて迎えられた」。競馬前に目いっぱい走らせ、ガスを抜く。これが、勝利の方程式だ。弥生賞を快勝したロジユニヴァースとは同じネオユニヴァース産駒。もう1頭の皐月賞候補リーチザクラウン新馬戦で破っている。アンライバルドはその2頭とは違い、一瞬の切れ味という武器を持つ。父も兄もダービー馬。「デビュー前からクラシックを意識してきた馬。結果を出したい」とトレーナーは必勝を期す。遅れてきた大器が、その実力を見せつける。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090319-472814.html

アンライバルド15馬身追いかけ2頭ブチ抜いた!!
皐月賞トライアル・スプリングS(22日、中山)の最終追いでアンライバルドが圧巻の動きを披露した。はるか前を行く2頭にあっさり追いつくと瞬時に抜き去って好調をアピール。重賞初制覇で弾みをつけ、皐月賞の主役候補に名乗りを上げる。アンライバルドの3頭併せは豪快そのもの。フィニッシュの手応えはほぼ馬なりだったが、馬なりでマークできるタイム(6F80秒1)でもなければ中身でもないから凄いのだ。CWコース。6F標識でシングライクバード(1000万)が先頭、10馬身離れてダノンフィーバー(3歳未勝利)が追いかける。そこからさらに5馬身後方。4コーナーで一気に差を詰めて最内に入るとラスト1F12秒3の鋭さで1馬身の先着だ。「あれだけ前と離れていても追いつくのは分かっていたからね。合格点!」。友道師は描いた通りの動きとあってか、少し表情を緩めただけだ。牡牝クラシックの有力候補リーチザクラウンブエナビスタをデビュー戦でねじ伏せた時からこの馬のサクセスストーリーが始まった。「(スプリングSは)あの2頭のためにも負けられない。初戦、2戦目と馬なり調教だったけど、今、振り返るとこの馬には“もっと走らせてくれ”と欲求不満だったかもしれない。3戦目は調教でビシッとやったらご覧の通り」前走・若駒Sは後続を3馬身半も突き放した。「調教で過保護にするのは良くないタイプ」と師。ピタリとハマる調教を試行錯誤。圧勝した3戦目のようにびっしりやるのがベストと判断してのハードな最終追い。それを馬なりで消化してしまうのだから恐れ入る。朝日杯FS、ラジオNIKKEI杯2歳Sには目を向けず、放牧に出して成長を促したことで精神面で成長。「落ち着きが出てきた」と友道師。手綱を取る岩田も「瞬発力は半端じゃない」と絶賛する。果たして名手が皐月賞で選ぶのは2歳王者セイウンワンダーか、このアンライバルドなのか?前走に続く圧勝を飾れば、おのずと結果は見えてくる。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/03/19/01.html

調教VTRを見ましたが小回りのCWコースの内から相手2頭を抜いている点、そうして相手が本気出していない風がちょっと気になります。しかしまあ絶好調であることには間違いないでしょう。