無比なるもの

ライバルド皐月戦線名乗り/スプリングS
アンライバルド(牡、栗東・友道)が強烈な切れ味を見せて、皐月賞戦線に名乗りを上げた。中団から直線一気に抜け出す競馬で重賞初勝利。後半3ハロンは34秒5と、今の中山の馬場ではかなり速いタイムでの快勝劇。ロジユニヴァースリーチザクラウンの2強といわれる皐月賞に、もう1頭強力な有力馬が現れた。最高の気分だった。岩田康誠騎手(35)は快感すら覚えた。追い出してからのアンライバルドの反応、そして切れ味。新馬戦のときと比較しても、重心はかなり低くなっている。それがさらに切れ味を鋭くしていた。レースするたびに成長するこの馬に、騎乗しながら驚嘆していた。4角を回ったときにゴーサインを出した。抜群の手応えで直線を突き抜け、先行する馬たちを一気にかわした。余裕の手応えでゴールを駆け抜ける。後半3ハロンは34秒5。雨と強風、今の荒れた中山の馬場ではかなりの時計だ。「本当に素晴らしかった。瞬発力勝負で勝たせてもらった」。岩田はレース後の感動を、そう表現した。友道康夫師(45)はホッとした表情を見せた。「遠征、悪天候とこれですべての条件をクリアしてくれた」。状態には自信があったが、初の長距離輸送、風雨の中でのレースと不確定要素が多かった。それをものともしない競馬を見せてくれた。しかも岩田は「折り合いが課題だったが、前走より落ち着いていた」と言う。レース前は落ち着きを欠くことが多かった。調教を工夫した。これまで追い切りでも動くため、併せ馬をしても古馬を簡単に負かした。それが逆にアンライバルドにはもの足りなく感じ、レース前に落ち着きを失わせていたのだ。「今は併走馬をかなり先行させている」と友道師は言う。思い切り走ることで、平常心を保たせている。昨年10月26日のデビュー戦ではリーチザクラウン牝馬ブエナビスタと強豪馬を下して勝った。だが負かした2頭が重賞を勝つ中、アンライバルドは今回が初重賞出走。その舞台で見事に勝った。皐月賞はそのリーチザクラウンロジユニヴァースの2強と言われるが「これで3強にさせてもらえるかな」と友道師は胸を張った。アンライバルドとは「匹敵するもののない」という意味。次のレースでその名前の意味を証明する。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20090323-474223.html

岩田“皐月も乗りたい”アンライバルドスプリングS
皐月賞トライアル「第58回スプリングS」(3着まで優先出走権)は22日、中山競馬場で行われ、1番人気アンライバルドが直線豪快に伸び、03年にこのレースを制した父ネオユニヴァースと父子制覇を達成。皐月賞(4月19日、中山)の有力候補に浮上した。春の嵐を背に、突き抜けた重賞初制覇のゴール。断然人気に応えたアンライバルドに、6年前の父の栄光を多くのファンが思い起こしたはずだ。父ネオユニヴァースも刻んだスプリングS皐月賞のVロード。抑え切れない手応えで中団を進み、4コーナー手前から豪快に前団をひとのみ。雨で湿った馬場をモノともせず、上がり3F34秒5の剛脚で突き抜けた。引き揚げてきた岩田も興奮を隠しきれない。「やっぱり凄い瞬発力。ゴーサインを出したら、すぐに反応してくれた。今の中山は前に行かないと話にならんし、出して行ったら少し掛かった。だけど、向正面に入ったら馬もリラックスして走ってくれた。不安材料も多かったんで、これでやっと寝れるわ」パートナーの言葉通り、数多くの課題をまとめてクリアして見せた。1月の若駒Sを勝ったとはいえ、賞金1350万円では皐月賞出走は微妙。「本番前に中山の舞台と輸送を経験させておきたい」。友道師は前走からレース間隔の詰まる弥生賞はパスし、あえてこのスプリングSの“一本勝負”に懸けた。しかし、時折風速10メートルを超す突風に加え、昼すぎからは雨もポツリポツリ。「まずは初めての長距離輸送。正直、敏感な馬なので雨も風も嫌だなと心配していた。それが、今まで走った4回の中で一番リラックスしていたし、一瞬で抜け出すこの馬の特長を生かし切れた。本番に向けてすべての課題をクリアしてくれた」。試練を乗り越えた愛馬に友道師は最敬礼だ。兄にダービー馬フサイチコンコルドを持つ超良血。しかも昨秋の新馬戦(1着)でリーチザクラウンブエナビスタと春のクラシック候補をまとめて打破。この日の断然人気は、ファンの注目の高さの証明だ。次なる皐月賞は同じ父を持つロジユニヴァースとの直接対決。朝日杯FSを制したお手馬セイウンワンダーも抱える岩田は、ポツリと本音を吐露した。「僕の口からは言えないけど…。これだけ強い競馬をしたら分かってくれると思う」。アンライバルドとのコンビ続行を切望している岩田は、父子制覇に思いをはせている。
アンライバルド 父ネオユニヴァース 母バレークイーン(母の父サドラーズウェルズ)牡3歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・(有)サンデーレーシング 生産者・北海道勇払郡安平町ノーザンファーム 戦績4戦3勝 総獲得賞金8550万3000円。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/03/23/01.html

もうすでに伝説になっている「2008年10月26日(日)京都5R芝1800m」、あの新馬戦を神話とするため、リーチザクラウン皐月賞を勝ちブエナビスタ牝馬3冠を達成、アンライバルドはダービーと菊花賞を勝ちましょう。そうしてNHKマイルカップセイウンワンダー。ただ岩田Jが皐月賞アンライバルドに乗るならセイウンワンダーの鞍上が問題、デムーロあたりを引っぱってきましょうか。