フローラSのミクロコスモス

コスモス満開!ユタカも声弾む
フィリーズレビューの敗戦から中5週。豊富な調教を消化してきただけあって、ミクロコスモスは22日も軽快な動きを披露した。3頭併せの追い切りは、デルタブルース(8歳オープン)、ブーケフレグランス(4歳オープン)の先輩2頭を見据えて、上々の手応えでホームストレッチへ。栗東芝の最内できれいにストライドを伸ばして、最先着を決めた。数字は6F83秒7-38秒7-11秒6。引っ張り切りの手綱に、武豊の声も弾む。「あれぐらい我慢できれば。いい動きでしたね」。先週は3頭併せの一番外を回り、ハードなメニューをクリア。前走後はプール調教、栗東坂路、栗東CW、そして栗東芝と、様々な拠点で質量ともに濃密な調教を乗り越えている。オークス参戦に向けて背水の陣を敷く陣営。期待馬に対して、まさに惜しみない情熱を注いできた。だからだろう、清山助手は表情を引き締める。「こなし過ぎるほど、調教本数を重ねてきましたからね。心身ともに、高いレベルで状態を維持できています」。真っすぐな気性が裏目に出て、ここ2戦で賞金の加算に失敗。有り余る素質は衆目の一致するところだが、満足のいかない結果が続く。武豊は「東京コースでは勝っている。折り合いだけ」と、Vを意識する。同じネオユニヴァース産駒のアンライバルドが、鮮やかに皐月賞を制覇。今週はミクロコスモスの出番だ。

http://www.daily.co.jp/horse/2009/04/23/0001849719.shtml