巴賞・七夕賞

イグゼキュティヴ 疑問の春から確信の夏へ
時間とともに激しさを増す雨も何の!!札幌の巴賞を待ちわびたイグゼキュティヴが芝コースで躍った。津村を背に5F71秒4でサッと。斎藤誠師は「(道営から転厩後)この春は半信半疑で使ってきたけど、今回は自信を持って臨める。以前に乗っていた津村君も“体がしっかりしてきた”と。春より良くなっていますね」。転機は前走・白百合S(4着)。レース週、馬なりの追い切りが奏功した。中間は放牧でリフレッシュし、札幌入り後、すぐ実戦。最終追い切りも馬なり調整。「調教ばかりで根を詰めるより、このパターンがいい。本来は(3歳同士の)ラジオNIKKEI賞に使うところでしょうが、瞬発力勝負にならない札幌はピッタリなので」。昨年の札幌2歳Sでダービー馬ロジユニヴァースの2着。別定51キロなら古馬相手でも…の思惑だ。小田には勝負気配がヒシヒシと伝わってきた。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/07/09/10.html

ランベリ12秒5!連覇へ完ぺき
夏の福島開催を締めくくる七夕賞。8日は追い切りが行われ連覇を狙うミヤビランベリが上々の伸び脚を披露した。昨年は同レースVをきっかけに、サマー2000シリーズに優勝、賞金5000万円のボーナスを手にした。2年連続で夏の王者へ、主役の座は渡さない。連覇に向け、仕上げに抜かりはない。CWコースに出たミヤビランベリは単走追い。ラスト1Fは鞍上のゴーサインに素早く反応し、12秒5とシャープな脚で伸び切った。見守った加藤敬師も納得の表情だ。「いつも通りの順調な調整ができた。先週までで馬体は仕上がっていたので、今週は軽めで十分」全体時計は6F82秒3。派手な数字は出さなくても、押しも押されもしない主役なのは間違いない。1年前は伏兵にすぎなかった。7番人気での参戦。持ち前の先行力を生かしてハナを切ると、競りかける馬は見当たらず悠々の逃げ切りだった。担当の奥厩務員が控えめに当時を振り返る。「“してやったり”だったね。自己条件の阿武隈Sを除外になったから、このレースに出走したんだ。展開とハンデに恵まれたよ」あれから1年。着実に実績を積み重ねた。前走・目黒記念でG2制覇。好位に控え、メンバー最速の末脚で突き抜けた。今までとは全く違う勝ち方だっただけに、その価値は大きい。2着に5馬身差をつけての圧勝に「今年になって脚質に幅が出てきた。以前は調教時でも気性面で苦労したものの、今はパドックでも落ち着いている」と奥厩務員は愛馬のさらなる成長を感じている。
デビューは3歳の5月と遅く、しかも未勝利戦を勝った後に骨折。1年以上の休養を余儀なくされた。その後も条件戦を勝ち上がるのに数戦を要した。「能力があるのは分かっていたので焦らずじっくり治した。ひとつひとつ課題をクリアできたことが良かった。前走直後は疲れが見えたが、順調に回復した。ハンデ57キロは思っていたよりは軽かったかな」。この後は札幌記念に転戦する予定。史上初の連覇を果たし、サマー2000シリーズ2年連続優勝へ弾みをつける。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2009/07/09/01.html