泣〜く〜な！

大好きだよスリープ、ありがとう！
皆さんもご存知の様に、
スリープが引退する事になりました。
この馬に関わった人達、スタッフの皆さんは、
本当に残念で仕方ない思いで一杯だと思います。
特に橋口先生は苦渋の決断だったと思います。
今回のスプリンターズＳは、
スリープにとって２年連続制覇のチャンスでした。
予定通りセントウルＳを使い次は本番、誰もが
「次は最大のチャンスだ」
と思っていました。
だからこそ、
「次は負けられない」
と、たくさんの人がそう思っていたはず。
もちろん、僕も、先生も、スタッフの人達も。
そんな中での突然の引退。
でも僕は、先生は最高の決断をされたと思っています。
なぜなら惜しまれながらも、
無事に繁殖という第２の人生へと送り出せるという事。
そしてなによりスリープレスナイトという馬を美しいまま
（誰もが認める現役最高のスプリンター）
というままで引退させる事を決意されたのだから。
僕にとってはこの先生の思いがなにより嬉しいです。
これはどの馬にも言える事なのだけれど、
こういう決断は、
調教師の先生、そして馬主さんにとっては、
本当に難しい決断だと思います。
それがＧ１という大きなタイトルを獲り、
たくさんのファンの人達から愛されている馬であればある程に。
スリープレスナイト
彼女との出会いは僕が目の病気をし復帰した時、
騎手として大きなターニングポイントを迎えている時でした。
僕は、彼女と一緒にここまで駆け上がって来ました。
彼女のおかげで念願のＧ１まで獲る事が出来た。
いろんな思いで今日まで一緒にやって来た。
その思いにいつも彼女は、最高のパフォーマンスで答えてくれた。
そんな彼女の背中に乗っているだけで、僕は本当に幸せでした。
僕にとっては「人と馬」という関係を乗り越えた存在で、
本当に大好きでした。
なんだろう…
すごく切ない…
すごく愛おしい…
なんか失恋した様な…
そんな熱い思いがしてやまない。
こんな思いになったのは、後にも先にも彼女が初めて。
彼女に巡り会えた事、
最後まで彼女と一緒に戦う事が出来た事を、
僕は本当に幸せに思います。
そして橋口先生をはじめ、
スタッフの皆さん、馬主の皆さん、
スリープレスナイトという馬を応援してくれたファンの皆さん、
本当にありがとうございました。
いつの日か、彼女の子供に乗れる日を楽しみにして、
これからも頑張っていきます。
ありがとうスリープレスナイト、
そしてお疲れ様でした。
スリープレスナイト
「彼女は僕の心に一生刻み込まれる」
そんな存在となるでしょう。

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