JC注目馬あれこれ

ディザイアあるぞ3歳牝馬V/ジャパンC
今週のジャパンC(G1、芝2400メートル、29日=東京)はG1馬14頭の豪華メンバーが集う。「G1研究所」では世代間レベルを検証。今年の3歳牝馬が、ウオッカ世代と互角の数字を残していることが明らかになった。秋華賞ブエナビスタを破ったレッドディザイア栗東・松永幹)なら、3歳牝馬初の優勝が期待できる。
今年の3歳牝馬のレベルは、ウオッカ世代に匹敵する。9〜11月に行われた芝の牡牝混合戦(1000万以上)で、3歳牝馬の勝率は12・3%。最も勝率のいい4歳牡馬の14・3%に次ぐ好成績を残している。過去10年の3歳牝馬の勝率は、ほとんどが1ケタ。今年はウオッカダイワスカーレットを擁した07年と同レベル。それだけの層の厚さを誇っていると言える。
実際、3歳牝馬路線はハイレベルのレースが多かった。オークス東京競馬場改修後、史上2番目の好タイム。ローズSは07年ダイワスカーレットがマークした1分46秒1を、1秒4も更新するレコード決着だった。レッドディザイアは、その2戦ともタイム差なしの2着。強い3歳牝馬の中で、連対率100%は称賛に値する。
過去28回で、3歳牝馬の優勝は1度もない。だが、レッドディザイアなら、それを成し遂げられる可能性がある。騎手時代に3歳牝馬ファビラスラフインで2着の実績がある松永幹師も手応えを得ての参戦。ローテーション・コース・重量をポイントに挙げた。
(1)中5週で維持 松永幹師は「間隔をじっくりとあけたことで、いい状態に持っていけそう。今回のテーマは『維持』。秋華賞と同じ状態で出せれば」と言う。秋華賞前は、ブエナビスタに3度負けるわけにはいかないと、ハードトレを敢行した。ローズSでやや余裕残しの馬体を14キロ絞った。中5週のJCに目標を絞ったことで馬体は回復している。オークス時は、桜花賞前の距離延長に備えてコース入り前のハッキングの距離を1500メートルから2500メートルに延長。Cウッドから、より外回りのDウッド中心の調整に切り替えた。秋華賞の1週前追いでは、手前変換の特訓として、初めてCウッドで速い時計を出した。いわばレースの性質に合わせて調整してきたわけだが、今回は「維持」で十分。「ピークは来年迎えるかもしれないけど、もうだいぶこの馬の完成の域に来ていると思う」。特別なことをしないでいいことが、今の充実を物語る。
(2)得意コース 「東京の2400メートルは合っている。オークスはうまくいきすぎた面もあったが、強い内容だったと思う」とトレーナー。鼻差で勝利したブエナビスタには、直線で進路を迷うミスもあったが、レッドディザイアは逆。四位騎手が「前がきれいにあきすぎた。もう少しためたかった」と振り返るように、早く抜け出しすぎた面もあった。ひょっとしたら、春の時点でブエナ逆転があったかも。コース適性はメンバー中でも上位だろう。
(3)重量有利 「53キロで出られるのは大きいね」と松永幹師は笑った。そもそもブエナビスタが、今年の凱旋門賞挑戦を考えたのは重量面の有利さがあったから。最近の凱旋門賞で3歳牝馬が活躍しているのは、古馬牡馬59・5キロに対して3歳牝馬54・5キロと、5キロものアドバンテージがあることが大きい。ジャパンCはそれほどではないが、古馬との4キロ差は十分魅力だ。四位は「乗っていて1キロ軽いとか2キロ軽いとかなんて分からないんだけど、軽いことがプラスに働いているのは間違いない」と話す。新馬戦の54キロよりも軽い、自身最軽量の53キロで、より切れ味が増す可能性はある。史上初の3歳牝馬ジャパンC優勝は、決して夢物語ではない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20091124-568977.html

エイシンデピュティ着実に上昇
復帰3戦目を迎えるエイシンデピュティが、着実に上昇カーブを描いている。この中間は栗東坂路で順調な乗り込みを消化。19日には4F55秒8を計時し、22日にも4F57秒2をマーク。キビキビとした動きで復調気配を漂わせている。甲斐助手は「前走時が八割なら、今回はさらに上。だいぶ宝塚記念の出来に近づいてきた」と完全復活への手応えを感じている。

http://www.daily.co.jp/horse/2009/11/24/0002536107.shtml

レッドディザイアが勝てばミッキーが国際G1トレーナー、そうしてエイシンデピュティが勝てばグランプリホースの復活。エイシンデピュティはもしここを勝つようなことがあれば種牡馬になれるでしょう。父フレンチデピュティということでサンデーサイレンス系の牝馬と配合し放題。何とか勝って北海道へ帰ろうぜ。