G19勝

ヴァーミリアン記録更新9冠!/川崎記念
1番人気のヴァーミリアン(牡8、栗東・石坂)が2分12秒7のレコードタイムで、自身の持つG1最多勝記録を9勝に伸ばした。逃げたフリオーソとマッチレースの展開となったが、最後はきっちり競り落とし、貫禄(かんろく)の首差勝ち。今後は、フェブラリーS(G1、ダート1600メートル、2月21日=東京)は使わず、連覇のかかる帝王賞(統一G1、ダート2000メートル、6月30日=大井)で10個目のG1タイトルを狙うことになりそうだ。武豊ヴァーミリアンもスタートに集中していた。「逃げてもいいと思っていた」というあん上の狙い通り、どの馬よりも真っ先に飛び出した。ひとつ外枠のフリオーソがあくまで逃げを主張したため1周目3角で先頭を譲ったが、そのままぴったりマークする展開。2頭のマッチレースの始まりだった。軽快なラップを刻むライバルを終始、余裕の手応えで追走した。後ろの馬はまったく出番なし。直線ではフリオーソをとらえることに専念した。並んで少し前に出てから、南関の雄のしぶとい粘りに抵抗されたが、G1・8勝の底力に衰えはない。右ステッキに応えて、首差競り勝った。「早めにつかまえられたけど向こうも強い馬。最後は少しヒヤヒヤした」。武豊はライバルの粘りを褒めたが、それでも負ける気はしてなかったはず。ここ2戦のうっぷんを晴らす勝利に、ゴール後は思わずガッツポーズ。G1・9勝目はレコードのおまけ付きだった。「頭が下がる思い。まだ馬は元気で若いし、まだまだやれる。僕も今年最初のG1を勝ててうれしい」。8歳馬の頑張りに、武豊は満面の笑みを浮かべた。「9の次は10でしょ。次の目標はG1・10勝目」と、石坂師も貪欲(どんよく)に次のタイトル狙いを宣言。28日、宮城県山元トレセンに放牧に出され、英気を養う。「フェブラリーSは使わない方向」(同師)で、節目の10勝目を狙うレースは、連覇のかかる帝王賞になる可能性が高い。記録はどこまで伸びるのか。今年も統一G1の舞台で大暴れを見せてくれそうだ。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100128-589941.html

フェブラリーSを使わず帝王賞というのがちょっとイヤですが、帝王賞でG110勝目を飾ってもらいましょう。