フェブラリーS

無敗伝説継承レッドスパーダ
【芝馬の挑戦(1)】今年の中央競馬G1第1弾・フェブラリーS。今年はダート初挑戦の芝馬が数多く参戦する点が興味深い。G1連載「芝馬の挑戦」ではダート初挑戦の馬の可能性を探る。トップバッターはレッドスパーダ。オープン、重賞を連勝中と勢いは申し分ない。父タイキシャトルはダート3戦3勝の“隠れた”ダート王。父譲りの走りでダート界の頂点に立つか。オープン馬の初ダート参戦といえば、芝で頭打ちになって砂に活路を求めるというのがパターン。それだけにオープン、重賞と連勝し、上昇ムードで初のダートに挑戦するレッドスパーダは非常に珍しいケースといえる。フェブラリーS参戦は以前から温めていたプランだと藤沢和師は語った。「オーナーサイドには(出したいと)言っていた。重賞を勝っていないうちに言うのもどうかと思い、マスコミには話していなかったが…」。指揮官がダート戦に狙いを付けた最大の理由は血統。自ら管理した父タイキシャトルが決め手だった。「芝での実績が目立つ父だが実はダートで3戦3勝なんだ」。デビューから2戦、そして5戦目のユニコーンSを快勝し、ダートはパーフェクト。2着馬に付けた着差は3戦で7馬身半。仏G1ジャック・ル・マロワ賞優勝やマイルCS連覇と芝での実績があまりに輝かしいため陰に隠れているが、ダート路線を進んでもG1に手が届いたのではないかと思わせる成績だ。タイキシャトルが活躍した90年代後半はダート路線に今ほどのステータスはなかった。自然とシャトルも芝路線を歩んだが、藤沢和師はダートでも天下を取れる器と信じていたはず。産駒で挑むフェブラリーSは、そのことを証明する戦いだ。「ダート適性があるかは走ってみなければ分からない。だが東京マイルは芝スタートだし、スピードもある。芝と同じような競馬ができるんじゃないか」。指揮官は自信ありげだった。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/02/16/01.html

GI開幕!狙いは外枠だ
昨年のフェブラリーS時に東京ダート1600メートルは『外枠有利、内枠不利』と指摘したところ、まさにその通りの結果になった。勝ったのは単勝20・6倍の6番人気と評価が下がっていた15番のサクセスブロッケンで、2着は3番人気で14番のカジノドライヴ単勝2・7倍の1番人気に支持されたカネヒキリは2番枠で3着に終わった。昨年から先週14日までに東京ダート1600メートル戦は110レース行われ、内枠は不振で中央から外にかけての枠に入った馬の活躍が目立つ。フェブラリーSに絞ると、内枠不利の傾向はそのままで、外枠の活躍が顕著になる。その理由として挙げられるのは、スタート後のコース設定だ。スタートは2コーナーの引き込み線からで、しばらく芝の上を走ってからダートコースに入る。この芝とダートの接続部分が斜めに切れているため、外枠の馬の方が芝を走れる距離が長く、ダッシュをつけやすい。さらに、ダートコースに進入する際、直線的でなく微妙に角度がついているため、内枠の馬は周回コースの内ラチにぶつかるような圧迫感があることだ。実際、昨年のカネヒキリは向こう正面に入るまでに少し窮屈な競馬となり、リズム良くレースを進められなかった。一方、勝ったサクセスブロッケンはスムーズに先行し、JCダート→東京大賞典川崎記念と3連敗して完全に勝負付けが済んでいたと思われたカネヒキリを逆転。2着カジノドライヴもスムーズに前へ行けた。東京ダート1600メートル戦について松岡正海騎手がこう分析する。「内枠は特に気をつけないといけないですね。あまり中途半端な位置取りだと、外から馬が来るから包まれてしまう心配があります。だから、行くか下げるかという心理が働くと思います。そのため、少し無理するんですよね」とジョッキーにしか分からない、特有の心理的影響があることを明かした。今年は史上初の連覇を狙うサクセスブロッケン、昨年の最優秀ダートホース・エスポワールシチーといった砂の猛者たちに、昨年のダービー2着リーチザクラウン、最優秀短距離馬ローレルゲレイロレッドスパーダなどの初ダートの馬たちが挑む。19日に決まる枠順がどのレースよりも興味深い。

http://www.sanspo.com/keiba/news/100216/kba1002160506005-n2.htm

今のところフェブラリーSの狙いはレッドスパーダ、この馬が外枠に入ってくれたら・・・。