ドバイワールドカップ

現地紙も1面ディザイア勝機/ドバイWC
レッドディザイア(牝4、栗東・松永幹)が、24日付のドバイ地元紙「KHALEEJ TIMES(カリフ・タイムズ)」のスポーツ面トップを華々しく飾った。見出しは“レッドディザイア、いざ出陣”と威勢のいいもの。本番が近づくにつれ、欧米メディア、主催者サイドでも評価が急速に高まっている。またこの日、枠順抽選が行われワールドCのディザイアは14頭立て3番に決まった。
現地紙「KHALEEJ TIMES」は、レッドディザイアをドバイWCの最有力馬として特集した。松永幹師のコメントをはじめ、他の日本馬陣営もリポート。ディザイアを「前哨戦を見ての通り、タペタコースへの適性は十分。日本の牝馬が歴史的な勝利をつかむかもしれない」と大々的に報道した。追い切り写真がディザイア(撮り逃し?)ではなく、ブエナビスタになっているのはご愛嬌だが、他の欧米メディアもカメラクルーを動員し、日本馬陣営を徹底マークする力の入れようだ。
この日、早朝から各国の陣営を熱心に取材していたのは主催者であるドバイ・レーシングクラブの広報担当トニー・マートン氏(51)。彼は連日、有力馬の状況をサイトにアップ。世界最高の1着賞金(約5億4000万円)を争うワールドCは、世界の競馬関係者のみならず、放送関係者からも問い合わせが殺到しているという。そして、個人的見解と断った上でディザイアが好走する可能性は高いと話した。
マートン氏 高速馬場のタペタ(AW=オールウエザー)だから、米国馬向きで先行馬がグングン引っ張る展開になると思う。ただし、ジオポンティは到着時から、こんなにおとなしくて大丈夫かな…と思う。その点、前哨戦からドバイにいるレッドディザイアは長くドバイに滞在して雰囲気がいい。ハイレベルの前哨戦も強かったしね。
マートン氏は北米出身だけに、ジオポンティの強さはよく知っているという。それでも、ディザイアの評価を高く置いている。本番まで残り3日。ディザイアの強さは現地でも浸透している。

http://www.nikkansports.com/race/horseracing/dubaiwcup/2010/news/p-rc-tp0-20100325-609841.html