さあ、ダービー

岩田ヴィクト武のため2冠獲る/ダービー
さあダービーウイーク突入! 3歳クラシックの頂点ダービー(G1、芝2400メートル、30日=東京競馬場)はヴィクトワールピサペルーサダノンシャンティの3強をはじめ空前の豪華メンバーが集い、馬券的な興味も膨らむ。皐月賞ヴィクトワールピサ岩田康誠騎手(36)は、けがで騎乗できなかった武豊騎手(41)の思いを背負って2冠に挑む。
岩田は皐月賞で武のピンチヒッターを務め、最高のバトンを渡した。だが、主戦は負傷した左肩の回復が間に合わずダービー騎乗を断念。再び大役が巡ってきた。
岩田:僕自身も豊さんに乗ってもらいたかった。自分もケガをした経験があるから豊さんの気持ちもわかる。体にウソはつけない。無理をして乗れば、足を引っ張ると豊さんは分かっておられるから断念したんだと思う。(騎乗断念を)発表された日、競馬場で『頑張れよ』と言ってもらった。その時からダービーは豊さんと一緒に乗ろう、一緒にレースをしようと思っている。もちろん乗るのは1人だけど、2人でレースをしたい。豊さんの気持ちをくんで目いっぱい乗るしかない。それはイコール勝つということ。気持ちを込めて乗りたい。
前走は園田時代から騎乗を依頼してくれてきた市川オーナーへの恩返しの意味もあった。その分、重圧もあった。勝った瞬間、思わず抱き合って涙した。
岩田:当たり前に勝てる馬だからこそ結果を残さないといけないというプレッシャーがすごかった。オーナーのG1初勝利がかかっていたし。豊さんが乗れないから岩田に、と言ってくださった分、のしかかっていた。僕が“不安材料”だった(笑い)。市川オーナーの(馬主歴)22年間は何物にも代えられない。勲章だけを求めてやっておられる方。毎年いい馬を買いながらなかなかG1に縁がなかったけど、ヴィクトワールと巡り合った。オーナーの22年と自分の(皐月賞の)2分では重みが違う。
勝利した瞬間は思わず雄たけびまで出たという。
岩田:どうじゃ、見たか! と。オーナーにG1をプレゼントできた、自分の騎乗ができた、初めて競馬に乗る馬でよくここまで乗れた…と。何かを越えた気がした。やっぱり自信になる。まだノリさん(横山典騎手)の域には達してないけど、以前の自分じゃないと。馬と分かり合えるというのかな…。自分の気持ちだけで走っているんじゃない。馬の上で邪魔するなということかな。馬中心で乗っていれば道は開ける。昔は馬の足を引っ張っていたのも事実だから。
園田から移籍して5年目の2010年、ダービーはもう目の前にある。
岩田:気持ちは皐月賞より楽。前走で背中を知っているし、乗りやすさを考えると東京の2400メートルはより乗りやすい。角居先生はじめ、厩舎スタッフがきっちり仕上げてくれるし、オーナーを男にしないと。10年は忘れ物を取りに行く、奪い取りに行く。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100524-633225.html

ダービーはヴィクトワールピサダノンシャンティペルーサの3頭ボックスで取れるでしょう。ムリな穴狙いはもうや〜めた。