さあ、ダービー

特別な“レープロ”公平感も重要
競馬開催日に発行されるレーシングプログラムは、ダービーと有馬記念の日だけ通常の表紙と異なる特別版となっている。カラーページが増え、特集記事も充実。制作しているのはJRAの外郭団体である中央競馬ピーアール・センター。担当6人が編集、原稿執筆や校正も手掛ける。レーシングプログラム制作課専門役の米谷知加(こめたに・ちか)さんはレープロ担当一筋18年のスペシャリスト。「ダービーという特別なレースの盛り上がりを感じられるようにと意識しています。“ミスなく”と“面白く”を両立させなければいけないので緊張しますね」と話す。
表紙はデザイン会社3社に10作ほどの案を出してもらい、その中から選ぶ。前年のデザイン、イメージと重ならないことなどに加え“公平感”もポイント。今年で言えば昨年Vのロジユニヴァースの写真が用いられるが、鞍上の横山典は今年も有力馬のペルーサに騎乗。横山典が強調され過ぎない写真が用いられている。
実際に制作に着手するのは約1カ月前というが「3月ぐらいから頭の中でイメージを膨らませていきます」と米谷さん。自信の作をぜひ、競馬場で手に取ってもらいたい。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2010/05/28/10.html