神戸新聞杯

オールディー下克上
今週は阪神菊花賞トライアル・神戸新聞杯(3着までに優先出走権)が行われる。注目は夏の上り馬シルクオールディーだ。今夏は北海道で古馬相手に連勝し、素質開花をアピール。夏の札幌で力を付け、3冠最終戦で菊の大輪を射止めた父マンハッタンカフェを思わせる。オークス当日に初勝利を挙げた青毛の牡馬が、菊のキップを手に入れるか。
急激な上昇カーブを描いている。今夏、北海道で500万下→1000万下と連勝。夏の上り馬シルクオールディーが菊花賞を目指して、トライアルの舞台に立つ。
「春は筋肉がついていなかったけど、今は背中に厚みが出て、腹袋もしっかりしてきた。馬体重は前回よりも10キロ以上増えていると思う。すべて成長分だよ」
栗東は全休日の21日朝。メキメキと力を付ける愛馬に、青野調教助手は目を細めた。以前は体質が弱かったが、この夏、秘めた素質が開花。函館、札幌の芝2600メートル戦で、古馬を相手に自分から動いて押し切った。折り合いがつき、長くいい脚を使うのがセールスポイントだ。
「テンションが高くなるから、北海道の滞在競馬は良かったね。レースは2戦とも早めに先頭に立つ形。ソラを使うので、もっと周りに馬がいた方がいい。重賞で相手が強くなるけど、接戦になれば、能力をもっと出せると思う」と、青野助手は期待を込める。
前走の阿寒湖特別は、01年に菊花賞を制した父マンハッタンカフェが優勝したレース。マンハッタンはその後、トライアルのセントライト記念は4着に敗れたが、本番ではダービー1・2着馬(ジャングルポケットダンツフレーム)を破り、初挑戦でGI制覇を達成した。ボリュームある馬体と、北の大地で連勝した軌跡は、父をほうふつさせる。
「今回はダービー1、2着馬が出走してくるので、負けても仕方がないとは思うけど、負けて当たり前とは思わない。血統的な背景もあるし、高いポテンシャルを秘めた馬だからね。不安よりも楽しみの方が大きいよ」と、青野助手は虎視眈々と一発を狙っている。
成長著しいシルクオールディー。エイシンフラッシュローズキングダムといった春の実績馬たちの牙城を崩し、菊戦線に名乗りを上げたい。

http://www.sanspo.com/keiba/news/100922/kba1009220504011-n1.htm

阿寒湖特別を勝っているというのが魅力。阿寒湖特別→トライアル→菊花賞というのはマンハッタンカフェの歩んだ道。あと25日(土)の九十九里特別を勝つ馬にも注目、九十九里特別→菊花賞というのはデルタブルースの歩んだ道です。