ゴッドハンド

素手でフォーム改善…仏から馬の整骨師
馬の整骨師であるフランス人のフィリップ・モズボー氏(47)が22日から3日間美浦トレセンに滞在している。もとは人間のスポーツ選手を中心に施術していたが、87年に馬専門に転身した。経験を積み重ねるうちに腕前の評判が広まり、ここ10年は世界中で引っ張りだこ。ゴドルフィンやアガカーン殿下からも声が掛かる存在となった。過去に手掛けた馬を聞くと「ダラカニ、バゴ、ザルカヴァ…」と凱旋門賞馬の名前がズラリ。アイルランドに移籍したポップロックも、7月の移籍後初勝利の2週前に施術を受けていた。
初来日の今回は仕事ではなく、以前から興味のあった日本の競馬に触れることが目的だが、美浦ではいくつかの厩舎でサービスで施術を行った。馬を歩かせなくても、馬房内で少し背中に触れていただけで「この馬は右によれませんか」とクセをズバリと指摘したのは驚き。「馬のバランスを整えてあげるのが大事。施術後は肉づきが変わるし、フォームもグンと良くなる」。道具は使わず、脚を引っ張ったり首を曲げたりすることで、手際良くバランスを矯正していった。「日本でも仕事の依頼があれば喜んで」というフランスのゴッドハンドが、日本馬のパワーアップにひと役買う日が、いつか来るかもしれない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100924-682296.html

世界は広い、でも日本でもこんな職人が探せばいるんでは?