横典大ケガ

横山典頭蓋骨骨折の重傷だった
26日の中山競馬で落馬した横山典弘騎手(42)が重傷を負っていたことが27日、明らかになった。診断は中心性頸髄(けいずい)損傷と頭蓋(ずがい)骨骨折。全治は明らかにされていないが年内の復帰は厳しいとみられる。今週のスプリンターズSで開幕する秋G1シリーズは、リーディングジョッキーを欠いてスタート。G1・4勝のブエナビスタオークスサンテミリオンのあん上は白紙となった。
秋G1の開幕週に、残念な知らせが飛び込んできた。26日の中山3Rで落馬負傷、船橋市内の病院に搬送されていた横山典が、中心性頸髄損傷及び頭蓋骨骨折と診断された。当初は全身打撲と外傷性ショックと発表されていたが、予想外の重傷と分かった。JRA広報部は「意識ははっきりしており会話も問題ない。骨折は軽微な状況。頸髄損傷については回復を待たなければいけない」と説明。全治は明らかにされていないが、年内の復帰は厳しいとみられる。
折しも秋G1開幕週で、競馬シーズン到来の矢先。今年113勝で2位に25勝差とリーディングを独走するトップジョッキーの戦線離脱は、厩舎関係者や馬主、ファンに衝撃を与えた。昨年悲願のダービージョッキーとなり、42歳の今年も絶好調。自己最多の年間134勝を挙げた05年を上回るペースで勝ち星を稼ぎ、円熟期を迎えていた。重賞11勝、うちG1を2勝と中身も濃い。特にオークスサンテミリオンでは、アパパネとG1史上初の1着同着という劇的なシーンをつくった。
秋も有力馬がそろっていた。10月17日の秋華賞サンテミリオン、31日の天皇賞ブエナビスタペルーサロジユニヴァースといった候補がいたが、いずれもあん上は白紙となる。
事故はダート1200メートルの発走直後。スタート地点の芝からダートに入るあたりで、騎乗していたビーライトがバランスを崩し、前方に投げ出されそうになった。首にしがみついて難を逃れようとしたが、両足のあぶみが外れて後ろ向きに転倒。騎乗馬の前脚に巻き込まれるように放り出され、救急車で緊急搬送された。落馬負傷は06年1月5日の中山金杯本馬場入場の際に鎖骨を骨折して以来。当時は約1カ月で調教騎乗を開始、順調な回復を見せていた。
競馬学校騎手課程3年の長男和生さんがデビューする来春を楽しみにしていた横山典。1日も早い回復が待たれる。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20100928-683996.html

意識はあるとのことなので一安心ですが、他のみんなも気をつけてね。と言っても気をつけて防げるモノでもないのが悩ましいところ。