秋天

「台風が魅力」モダン急きょ連闘/天皇賞
天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、31日=東京)の枠順が28日、確定した。
台風14号の接近により、屈指の道悪巧者ショウワモダン(牡6)の杉浦宏昭師(50)がこの日、当初の回避を撤回して急きょ天皇賞出走を決めた。レース当日は暴風雨の予報が出ており道悪は必至で、馬場悪化を歓迎した。
季節外れの台風により、盾戦線にも緊急事態が発生した。急転直下“道悪の鬼”ショウワモダンが連闘での出陣を決めた。この日朝、杉浦師は「台風ってのが魅力だよな」と、参戦へ前向きな意向を口にした。レース当日は暴風雨の予報が出ており、相当の馬場悪化が予想される。当初は天皇賞をパスして11月21日のマイルCSに向かう予定だったが、鞍上に柴田善騎手を確保して出馬投票を完了した。
春は良馬場のダービー卿CT、メイS、安田記念と3連勝して高速決着にも対応したが、元来は道悪巧者として名をはせていた。芝の重、不良で【3 1 1 1】。不良馬場では紅葉特別1着、東風S1着、中山記念3着の実績がある。
もちろん、参戦理由は雨予報だけではない。「今日乗ってみたらピリッとしていた。ようやく目が覚めたかなと。うるささが出て先週とは明らかに違う」と、闘志に火が入ったことも参戦に傾いた理由でもある。絶好調時はうなるようなうるささを見せていたが今秋の毎日王冠は9着、中1週で出走した先週の富士Sも14着。もうひとつ覇気がなく大敗を続けた。しかし、タイトなローテーションが馬に走る気を起こさせた。
枠順は1枠1番と、外枠不利の府中2000メートルとしては絶好枠もゲット。流れは向いてきた。恵みの雨でよみがえる可能性は決して低くない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20101029-695505.html

シルポート西園師も土砂降り希望/天皇賞
台風14号の接近により、レース当日は暴風雨の予報が出ており道悪は必至。4枠8番・シルポートの西園師も道悪を大いに歓迎した。「中途半端な道悪より土砂降りになってくれた方がいい。後ろから来る馬にはつらいでしょうが、こちらにはチャンス。テイエムプリキュアのような逃げをしたい」と、大逃げを宣言した。
自信の根拠は昨年5月のむらさき賞の内容から。不良馬場でロジユニヴァースが勝ったダービーの50分前に行われた一戦を、逃げて2着に粘り込んだ。「スタートからビュンビュン行って、久々の分だけゴール寸前でかわされたけど万馬券を演出したからね。その時のイメージがわくんだ」と自信を隠さない。前走の毎日王冠は直線で失速して7着に沈んだだけに、初G1の今回は周囲のマークも緩くなりそうだ。「使って息の入りも良くなっている。後ろが、どうせ1800メートルの馬だろうと思ってくれれば…」と言葉をつなぎ、波乱をにおわせた。

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