『私たちの時代』

tk33082010-12-30

昼ごはん食べて「さてと、大掃除」と思いながらふと新聞のテレビ欄を見ると『私たちの時代』とあり、おまけにプロデューサーが横山隆晴。批評欄でも絶賛されているし、これは見ねばと思ってTVのスイッチ入れると始まったところ。いやはやさすが横山隆晴、『桜の花の咲く頃に』そのまま。カメラアングルも、流れる音楽も、構成も。でもね、お約束通りボロボロ泣いてしまいました。

2007年能登半島を襲った震度6強地震。石川県・門前町を直撃。
町が、声をあげて泣いた。その、落胆と、絶望の町の中を、胸を張って駆け抜けていく少女たちがいる。石川県立門前高校「女子ソフトボール部」の若者たち。悲嘆にくれる町中に、突然響きわたった女子高校生たちの明るい掛け声。そこには“明日への希望”が映し出されていた…。3年に及ぶ密着取材が捉えた珠玉の長編「青春ドキュメンタリー」。 
2007年3月25日。「能登半島地震」。震度6強。石川県・門前町を直撃。押しつぶされた家々。言葉を失った町の人々…。日本で最も過疎化と高齢化の進んでいる町が、声をあげて、泣いた。その、落胆と、絶望の町の中を、胸を張って駆け抜けていく少女たちがいる。町にある唯一の高校、石川県立、門前高校。「女子ソフトボール部」の若者たち。地震で被災してから、わずか2週間後…まだ傷跡が深く残る高校のグランドに、彼女たちは立った。練習再開。悲嘆にくれる町中に、突然、女子高校生たちの明るい掛け声が響き渡った。それが、再生と復興の物語の始まりだった――。
道しるべなき時代。自殺する人が、12年連続で、年間、3万人を超えている。先進国の中でも、突出した自殺率。混迷を続ける日本――。膝を抱え、立ちすくんでいる全国の人々…。
今年。2010年。世界中が大きく揺れ、日本が「挫折」した年だった。人々の心の奥底に、溢れるほどの涙がにじんでいる。これから私たちは、どこへ向かえばいいのか…。何を信じて、進んでいけばいいのか……。 
“失われた20年”を経て、この時代を生きている日本の若者たちが、今、声を潜めて泣き崩れている。
未来へ向かうための“明日への希望”を、この番組に託したい。ささやかな、テレビの使命として。

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/101230jidai/index.html

この番組見ていていちばんショックだったのは答辞でした。「たかが田舎の高校生が」あんなに真剣に「現代ニッポン」を見つめた文章を書けるなんて打ちのめされました。