ディープインパクトの長女デビュー

ディープ長女カサブランカ22日京都で初陣
ディープインパクトの“長女”が、待望のデビュー戦を迎える。08年1月9日に産駒第1号として誕生したナリタカサブランカ(牝、栗東・沖)で、明日22日の京都6R新馬戦(芝1600メートル、午後1時10分発走)にスタンバイ。生まれた時から活発に動き回っていた天馬2世が、栗東坂路で上々の時計(4ハロン53秒0)をたたき出し、注目の舞台に立つ。
今から3年前の1月、体高110センチで生まれたディープの“長女”ナリタカサブランカは、背丈も40センチ以上伸びてたくましく成長した。産駒はすでに36頭(延べ44勝)が勝ち上がり、勝利では“弟(妹)たち”に先を越されたが、その能力は見劣らない。
先週の新馬戦を除外されてのスライド出走。1週分多く追い切れたことで、仕上がりは進んだ。先週は栗東Cウッドで6ハロン85秒6、ラスト1ハロン13秒1と長めを乗って息をつくり、今週19日は栗東坂路(4ハロン53秒0)で瞬発力を磨いた。沖師は「ハミをかんでムキになる面もあるが、フットワークはいい。カイバもよく食べる。(最近は)折り合いもつくようになってきた」と手応えを感じている。
デビュー戦の馬体重は450キロ前後。走りのバランスが良く、推進力もある。02年に生まれた半兄ナリタプレリュード(父フジキセキ)は、5勝中4勝をダートで挙げたが、福島記念で2着に好走したように、芝でも切れ味を生かして結果を出した。トレーナーは「プレリュードはダートで結果が出たからダートを多く使ったけど、走り自体は芝、ダートを問わなかった」と振り返る。
カサブランカの10日後に生まれた“長男”フェアープライド(栗東・角居、1戦0勝)は、新馬戦で7着に敗れた。沖師は「一番最初に生まれた子で注目されていると思うが、まずは無事に」と愛馬を思う気持ちは強い。ディープの第1号産駒がどんな走りを見せるのか。注目の初戦だ。

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