壮大なプラン

ヴィクト3・26ドバイから世界制覇ローテ
有馬記念を制したヴィクトワールピサ(牡4、栗東・角居)が、3月のドバイ遠征を皮切りに世界制覇の旅に出る。24日、都内のホテルで行われた「10年度JRA賞授賞式」の席上、壮大なプランが明らかになった。3月26日のドバイワールドC(G1、AW2000メートル、メイダン)ではブエナビスタ(牝5、栗東・松田博)との再戦も決定。その後は香港、秋には凱旋門賞再挑戦も視野に入る。
最優秀3歳牡馬に輝いたヴィクトワールピサの11年は、世界を相手に戦う。始動戦は2月27日の中山記念(G2、芝1800メートル)だが、その後はブエナビスタも出走するドバイワールドCへ。角居師は「1月20日に帰厩しました。中山記念を使ってからドバイに行きたいと思います」と意欲を見せた。だが、挑戦はこれだけでは終わらない。5月1日に香港で行われるクイーンエリザベス2世C(G1、芝2000メートル、シャティン)へ向かい、秋は昨年7着に敗れた凱旋門賞に再挑戦。「世界最強」の座を目指す。鞍上は中山記念とドバイワールドCの2戦については、引き続きデムーロ騎手と発表された。
トレーナーは「もともと完成度は高かったが、精神的にタフになった」と成長を感じている。先行しても折り合いがつく気性と、昨年の海外経験は今年の大きな挑戦へアドバンテージとなる。中山記念を使ってからの遠征は、レアケースだが「日程的にドバイから逆算してそこへ。中山が得意だからっていうのもありますが、中山で速い流れを経験させておきたいので参戦を決めました」と理由を説明した。
中山記念では3冠牝馬アパパネと、ドバイでは有馬で鼻差の激闘を演じたブエナとぶつかる。強い馬と戦うことでさらにレベルアップを図り、最大目標の凱旋門賞へ。「常に世界で戦えるような馬をつくっていかなければならない」。角居師が描く理想のサラブレッドへ。今年のヴィクトワールピサは、世界を股に掛けた活躍を見せてくれそうだ。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20110125-728546.html

良血ルーラーシップはドバイシーマCへ
角居厩舎のもう1頭、ルーラーシップ(牡4)は、3月26日のドバイシーマC(G1、芝2410メートル)を目指す。鞍上はスミヨン騎手。有馬記念は6着に敗れたが、前走の日経新春杯では直線力強く抜け出し、同期のヒルノダムールローズキングダムの追撃を退けた。父キングカメハメハ、母エアグルーヴの超良血が、いよいよ世界へ羽ばたく。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20110125-728551.html

よろしいなあ、行くことに意味があるのです。行け行け、がんばれ。