桜花賞は芦毛決着?

それでも主役は芦毛ホエール
牝馬クラシック第1弾の桜花賞は10日、阪神競馬場芝1600メートルで争われる。
4戦4勝レーヴディソールの回避で混戦模様だが、それでも主役は芦毛(あしげ)が務める。栗東滞在のホエールキャプチャ(田中清)と、今年定年を迎えるベテラン蛯名幸作厩務員(64)に注目した。同じ毛色のライステラス(和田道)とともに「芦毛ワンツー決着」となった94年再現の可能性を探った。
軸はレーヴディソールで堅いと思っていたが、回避により情勢が一変した。一瞬おろおろしたが、冷静に考えれば、もう1頭の芦毛もかなりの馬。本命候補を絞る作業は、ゼロからのスタートではない。早速、栗東トレセンの「離れ」の馬房へ向かった。
昨年はアパパネがいた場所。桜花賞責任予想は今年もここからスタートだ。今回、同じ厩(うまや)にはホエールキャプチャ、フレンチカクタス、ライステラスという3頭の桜花賞出走馬が滞在。しばらくするとホエールの蛯名厩務員がやってきた。腕利きとして知られ、98年フェブラリーS覇者のグルメフロンティアを筆頭に、トーホウシデンタイキリオンなど多くの重賞ウイナーを育て、70年の桜花賞馬タマミも手掛けた。
この道44年の大ベテランの仕事ぶりは、実に生き生きしている。ホエールは馬群を割って出る競馬ぶりからも分かるように、ちょっと勝ち気なお嬢さま。好き嫌いはハッキリしている。この日、洗い場につながれると首を振り、前がきをするしぐさが見られた。すると「一番最初に(馬房から)出してもらえなかったから嫌だったんだって」と蛯名厩務員は優しく笑う。「どうしてそんなことするんだい?」。「そうか、そうか。分かった、分かったからな」。聞こえてくるのは、優しく話し掛ける声ばかりだった。
「サクラアカツキ、リワードアンセル…。タマミもジョッキーを振り落としたことがあったな。牝馬は特に、叱ってばかりじゃダメ。叱ったら、なんで叱られたのか教えないといけないし、後のケアも大事」。褒めて伸ばす経験がホエールの躍進、成長につながっている。「馬に40年教えられてきた。もう定年になるのに、馬に教えることなんてひとつもなかった」。蛯名厩務員は10月21日で65歳になる。
桜花賞での芦毛馬の勝利は94年のオグリローマン以来。その時は、2着も芦毛ツィンクルブライドだった。今回の桜花賞も、どこまで行っても芦毛が絡んでくる予感がする。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20110405-757022.html

ライスも芦毛よ 切れ味抜群
牝馬クラシック第1弾の桜花賞は、4戦4勝レーヴディソールの回避で混戦模様だが、それでも主役は芦毛(あしげ)が務める。阪神JF3着、チューリップ賞2着のライステラス(和田道)も、女王の座を虎視眈々(たんたん)と狙っている。
今年初戦となったチューリップ賞レーヴディソールに4馬身離されたが、明らかに本番を見据えた仕上げで、陣営に暗さはない。この中間は栗東に滞在して調整。小山助手は「前走後はさらに良くなっている感じです。使って食いっぷりも良くなっています」と上積みを強調する。1週前は四位騎手が騎乗し、坂路でいっぱいに追われ51秒9−12秒2。時計的にも申し分ない動きを見せた。栗東へ駆けつけた和田道師は「前走より数段いい。前走は体つきが若干物足りなかったが、今回は食べたものが身になっている」と話し、ディソールに対しても「暮れの差は間違いなく詰まる」と力強かった。
女王不在の桜花賞。当然チャンスは広がる。まだ重賞勝ちはないが、潜在能力の高さは2歳戦から見せていた。6月26日の福島1200メートルでデビューし、徐々に距離を延ばしながら、本番に備えた。初の重賞挑戦となった昨秋の京王杯2歳Sでは、後の朝日杯FS勝ち馬グランプリボスから小差の4着。ハマった時の爆発力は牡馬が相手でも通用する。レースセンスの良さと切れ味は一級品だ。
桜花賞と同じ阪神1600メートルを2回経験しているのはこの馬だけ。ホエールとの芦毛対決で逆転する可能性は十分にある。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20110405-757042.html

ハーバー脚質に幅 アタシも芦毛
ホエールキャプチャ、ライステラスと同じ芦毛のエーシンハーバー(藤岡健)も侮れない。フィリーズレビューでは後方から控える競馬で3着。スピードをしまいに生かすことに成功し、脚質に幅があるところを見せつけた。藤岡健師は「後ろから行って一瞬びっくりしたけど、ああいう競馬もできるということ。勝った後も順調にきている」とレースセンスの良さに期待をかける。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20110405-757034.html

レーヴディソールが回避する前から桜花賞ホエールキャプチャから買うつもりでしたが、相手はこの2頭かな、ライステラスとエーシンハーバー。