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皇成障害飛越 騎手お花見会で被災者激励
美浦トレセン近隣の仮設避難所で生活する被災者を招いたお花見会が14日、関東騎手クラブの主催でトレセン内の乗馬苑で行われた。美浦所属の騎手ほぼ全員が参加。バーベキューで歓談し、騎手のサポートを受けて、子どもたちが乗馬を体験した。その後、2年連続障害最多勝騎手の五十嵐が模範演技で見事な飛越を披露。平地のトップジョッキー三浦が続くと、子どもたちから大歓声が上がった。息子夫婦と参加した林崎和子さん(62)は「4、5日前に連絡があって楽しみに待っていました。騎手の子ってみんな優しいのね」と笑みを浮かべた。自宅のある南相馬市は福島第1原発の退避区域で着の身着のままに避難。津波で亡くなった知人、家に置き去りにせざるを得なかった飼い犬の話になると涙で言葉を詰まらせた。同市出身の木幡は被災した母親ら家族と参加。「まだ先が見えないし、大変だと思う。少しでも心が休まればいい」と話した。
数人の騎手が先月末、避難所に支援物資を届けた際に考えた試みだった。横山典は「来てくれた方たちと騎手が最初はぎこちなかったけど、子どもたちが馬に乗り始めたらあっという間に距離が近づいた。自分たちのような職業以外では身近に感じることのできない動物だけど、喜んでくれた。馬ってすごいね」。競馬を通じて勇気を与えたいという騎手たちの気持ちは、きっと伝わったに違いない。

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