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両陛下、千葉に「間借り」の被災工場訪問 福島から避難

天皇、皇后両陛下は27日、東京電力福島第一原発事故の影響で福島県を離れ、千葉県東金市の取引先に「間借り」をして再生を果たした工場を訪問した。
もとは原発から約14キロの福島県南相馬市で、産業用モーターの部品を製造していた有限会社「ワインデング福島」。事故後、従業員は遠方へ避難を余儀なくされ、操業は困難に。だが、「熟練の技術を絶やしてはいけない」と取引先の協和工業が、東金市にある自社の事業所の食堂や倉庫部分を改装し、提供することを決定。4月下旬からワインデング社の従業員10人や家族らが移り住み、操業を再開した。
両陛下は、コイルを巻く作業などをする従業員に「ご家族は元気ですか」「疲れませんか」と声を掛けてまわった。母親ら親族5人を津波で失った従業員の村松清一さん(54)は、皇后さまから「大変でしたね」と声を掛けられ、涙をぬぐった。

http://www.asahi.com/national/update/0927/TKY201109270411.html