安定感抜群、でも勝てない

ホエール「枠の差」運なし3着
3冠の最後で戴冠を狙ったホエールキャプチャだが3着に敗退。3冠すべてで馬券の対象となる安定感を見せたが、悲願のタイトルには届かなかった。「3歳限定のG1は最後だし、なんとか勝ちたかった。残念」。池添は肩を落とした。
出遅れた桜花賞(2着)やオークス(3着)と違い、スタートはスムーズだった。なのに鞍上は焦っていたという。「今の京都は内を回った馬が有利。自分も内へ行きたかったけど、あの枠(12番)だし入れなかった」。前を行くライバルはコーナーごとに離れていく。このままでは、と3角から追い上げたが、ここで脚を使ってしまい、直線では追い込むだけの脚が残っていなかった。「よく走っているんだけど…。枠の差だった」。G1を勝つには運も必要とされるが、ホエールにはそれがなかった。
かつてタマミ(70年桜花賞)やグルメフロンティア(98年フェブラリーS)でG1を制した担当の蛯名幸作厩務員(64)は今月21日に定年を迎える。「なんとか最後にもう1度G1を…」という願いはかなわなかった。ホエールはこのまま栗東へ残り、エリザベス女王杯での雪辱を目指すが、蛯名さんは今日、美浦へ帰る。

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