そういうことか

JRA、12年度はローカル競馬場開催を縮小
JRAは17日、12年度の開催、重賞競走の日程を発表した。北海道開催の期間が短縮されるなど、ローカル競馬場での開催を縮小、4大競馬場での開催を重視することで、売り上げ低迷が続く現状に歯止めをかけていく。なお、来年は有馬記念翌日にも中山、阪神で競馬を開催。東日本大震災で開催が中止されていた福島競馬は4月7日に再開、改築工事が行われていた中京競馬は3月3日にリニューアルオープンする。
来年度からは従来の慣例、方式を取り払った開催日程が施行される。まず目につくのがローカル競馬場開催の縮小だ。最も顕著なのが北海道開催。従来はそれぞれ2開催、計16日間行われていた函館、札幌競馬が、来年は函館が2開催、計12日に、札幌が2開催、計14日に短縮される。
JRAは「4大競馬場(東京、中山、京都、阪神)、そして、関東馬関西馬ともに出走しやすい立地条件であり、施行距離がバラエティーに富む新潟の開催を重視した」と説明したが、この変更には、規模の小さいローカル場での開催を縮小し、4大競馬場での開催を重視することで、売り上げの低迷が続く現状に少しでも歯止めをかけたい意図が見てとれる。
また、来年度からは“ダービーからダービーへ”の考えに沿う形で、ダービー翌週、6月2日の東京、阪神から2歳の新馬戦を開始。函館開催も例年より1週前倒しする形でスタートする。
祝日を利用した3日間開催は、9月15〜17日(中山、阪神)、10月6〜8日(東京、京都)、12月22〜24日(中山、阪神)の3回で、12月23日の有馬記念の翌日にも、競馬開催が行われる。1年の締めくくりとして親しまれてきた有馬記念が最終日に行われないのは、79年以来となる。
その他の変更点は以下の通り。
☆福島再開 東日本大震災の影響で中止されていた福島競馬は4月7日から再開。来年は3開催、計22日。
☆中京リニューアル 改築工事が行われていた中京は3月3日にリニューアルオープン。来年は3開催、計22日。
☆新設重賞 阪神JFへの関東のステップとして2歳牝馬限定のアルテミスS(11月3日)を東京芝1600メートルに。
☆重賞の移設 主なものでは、有馬記念のステップとして金鯱賞が12月1日の中京へ、宝塚記念のステップとして鳴尾記念が6月2日の阪神へ、阪神C有馬記念翌日の12月24日に移設される。

http://www.daily.co.jp/horse/2011/10/18/0004555767.shtml