有馬記念

武「オネエ」で24年連続G1だ/有馬記念
3日後に迫ったグランプリ有馬記念(G1、芝2500メートル、25日=中山競馬場)で、武豊騎手(42)が23年続けているJRA・G1連続制覇の記録更新に最後の望みを託す。相棒は3歳せん馬レッドデイヴィス(音無)。21日に栗東トレセンで行われた追い切りでは坂路で4ハロン50秒7の好時計をたたきだした。春にオルフェーヴルを破った実績があり、一発を狙える立場にいる。
「オネエブームに乗って頑張ります」。記者に囲まれた武のウイットに富んだ力強い宣言に、追い切り日の栗東トレセンが沸いた。2歳時に去勢されて牡馬からせん馬になったレッドデイヴィスとの急造コンビが、豪華グランプリで大仕事をもくろむ。世は空前のオネエブーム。「強いの、どんだけえ〜」「たくましいお馬さんにラブ注入!」「アンタ、分かってんでしょうね。勝ちなさいよ」。そんな声が聞こえてきそう。オトコではなくなったが、今年だけで重賞3勝。今、日本一強いせん馬なのだ。
最終追い切りの動きが女王ブエナビスタ3冠馬オルフェーヴル撃破を予感させた。栗東坂路で4ハロン50秒7−37秒4−24秒9−12秒6の猛時計。幾多の名馬に騎乗してきた男が驚きを隠さない。「52秒ぐらいかと思ったが…、跳びが大きい」。予定より時計が速くなったのは想像以上のフットワーク、状態が良いことを意味する。「せん馬なのでやんちゃなイメージを持っていたけど随分、素直だね」。満面の笑みで話した。
急転直下のコンビ結成だった。ペルーサ横山典騎手が先週の競馬で騎乗停止となり、レッドデイヴィスに騎乗予定だった安藤勝騎手がペルーサにスライド。急きょパートナーとして日本を代表する名手に白羽の矢が立った。「日曜は阪神で乗る予定だったが、変えてもらった。最後にG1へ乗るツキを生かして」。
参加するだけの馬ではない。初勝利は3戦目と遅かったが、今年1月のシンザン記念を7番人気で快勝。2着がオルフェーヴル、3着が桜花賞マルセリーナだった。続く毎日杯で重賞連勝を果たした世代屈指の実力馬。せん馬のためクラシック出走資格を持たなかったが、出走できていれば3冠馬は誕生しなかったかもしれない。それほどの器だ。
24年連続JRA・G1勝利に臨む名手にとって心強い相棒。「思い切った競馬がしやすい立場。乗りやすい馬なのでそれを生かした競馬をしたいね。去年は自信があったのに乗れなくて力が抜けた。今年は力が入るよ」。昨年はジャパンCを勝ったローズキングダムで挑む予定だったが直前で出走取り消し。その鬱憤(うっぷん)を思い切りぶつける。世相を反映するといわれる有馬記念。オトコを捨てた馬があっと言わせるかもしれない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20111222-879673.html

もう考えなくて良いでしょう。軸はレッドデイヴィスヴィクトワールピサ、この2頭の馬連・ワイドとブエナビスタを加えた3連単ボックス、かな。