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数学の難問「ABC予想」解明? 京大教授が論文発表
未解明だった数学の難問「ABC予想」を、京都大数理解析研究所望月新一教授(43)が解決した可能性があると英科学誌ネイチャーが報じた。望月教授は自身のウェブサイトで500ページにも及ぶ論文を公表した。ネイチャーによると、米スタンフォード大のブライアン・コンラッド教授は「膨大なため理解するのに時間がかかる」としている。
ABC予想は整数論の難問。異なる整数AとBを足してCになるとき、それぞれの素因数について成り立つ関係を示した理論。この理論を使えば、予想から約350年間解くことができなかった超難問「フェルマーの最終定理」も容易に解けるという。
望月教授は東京都出身。米プリンストン大数学科を19歳で卒業。92年から京都大で研究している。2005年には日本学士院学術奨励賞を受賞した。
シカゴ大学加藤和也教授(整数論)は「相当に高度な方法を使っているので証明に時間がかかるが、正しければ、これまで未解決の様々な問題で研究の進歩が期待できる。20〜30年に一度の大発見となるインパクトがある」と話した。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201209180805.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201209180805