池添、おまえが言うな!

tk33082012-11-25

オルフェ痛恨の不利を受け鼻差2着
後味の悪い結末だ。3冠馬オルフェーヴル(牡4、池江)がラスト200メートル手前で不利を受け、鼻差の2着に敗れた。遠征帰りの状態で地力を見せたが、勝ち馬に外へはじき飛ばされて失速するロス。ゴール前で詰め寄っただけに痛恨だった。池添謙一騎手(33)と池江泰寿調教師(43)は、ともに無念を口にした。
口を真一文字に結んだ池添が、無言のまま右手でオルフェーヴルの首筋を2度たたいた。レース直後の検量室前。激闘を終えた相棒をねぎらいつつも、血の気の引いた顔に無念と憤りがにじむ。発走から23分後の午後4時3分、審議の末に3着以上の着順が確定する。そこからさらに20分以上時が過ぎ、できる限り気持ちの整理をつけてから、ようやく重い口を開いた。感情を押し殺そうとはしたが、心中の思いは隠せない。
池添騎手:見てもらった通り。だいぶバランスを崩し手前も替えている。着差が着差だけにという気はします。遠征帰りで力を出してくれたけど…。あの判定はどうかと思います。あれがなければと思っちゃう。ちょっと納得がいかない。
痛恨の不利だった。後方から4コーナーで大外をまくり、直線入り口で2番手へ。アクシデントが起きたのは、6冠目が見えた残り200メートル手前だ。内から斜行したジェンティルドンナにぶつけられ、2頭分ほど外へはじき飛ばされた。458キロと決して大きくない馬体は空中に浮き、傾いた。衝撃を受け速度は鈍る。立て直して追いすがるも、わずかに鼻差及ばなかった。もしスムーズだったら−。池江師も静かな口調に悔しさをにじませた。
池江師:3回はぶつけられている。1回はバランスを崩して宙に浮いた。あれだけはじき飛ばされたら、どんな馬でも失速する。(ジェンティルドンナは)内ががら空きだったし、オルフェと謙一の進路に入る必要はなかったのでは…。フランスから帰ってきて8割ぐらいまで戻ってたけど、この状態でよく走っている。
時間は戻らない。レースはやり直せない。あと5メートルで栄冠を逃した凱旋門賞でも痛いほどに味わった。騎乗することさえかなわず京都競馬場の調整ルームで見届けた池添も、テレビカメラを通じて日本のファンへ謝罪した池江師も、異口同音に「一生悔いが残る」と漏らした。だからこそ勝ちたかった。それなのに…。
来年の去就を含め、現時点で今後は未定だ。サンデーレーシング吉田俊介代表は「まったく相談してないけど、有馬記念は使うんじゃないですかね」とグランプリ参戦へ前向きな見解を示し、来年の凱旋門賞再挑戦についても「可能性はある」と含みを持たせた。後味の悪い結末を迎えた牡牝3冠馬対決。池江師は「次はお互いにいい状態で対戦したい。次があればですけど」と完全決着を希望。このままでは終わりたくない。いや、終われない。

http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20121126-1051964.html

レース後の岩田Jはいつぞやのオークス後の池添そっくりでした。それにしてもあのときはさんざんなことをしたくせに立場が変わったらえらそうに文句言う池添、だからおまえは好きになれんのじゃ。