「老後の『空っぽな自分』への恐怖」2001/08/31(金)

ところで、全然話は変わりますが最近しみじみ自分の無趣味さに気がついて愕然としています。働いている間は良いのですが、定年後の自分を想像するとちょっと寒気がします。まだ20年も先のことなのですが、ちょっと暗鬱な気分です。
打ち込むモノが欲しいなあ。「打ち込む」という言葉は大げさかも知れませんが「趣味」でもいいし「道楽」でもいいし、何か夢中になれるモノが欲しいなあと思うのです。そう、思いっきり大げさな言い方をすると「ライフワーク」です。死ぬまで夢中になれるモノ、それを見つけたいですねえ。
定年になったらリュック担いで日本中歩いて回ろう。いろんな山を登るのも良いし、山の上の温泉巡りも良いなあ。とは思っているのです。「定年になったらふたりでハワイへ行こう」という約束もしています。(おぼえていますよ、ハイ)「お前は十分趣味も持ち、定年後の自分についても考えているではないか」と言ってくれる人もいるかも知れません。でもね、不安なんです。怖いんですよ。いつか「空っぽな自分」に気がついてうろたえてしまうのではないかと。「自分の人生は何だったのか」と底なしの悔恨に苛まれるのではないかと。
勤めだした頃。泉尾でがむしゃらに日々を過ごしていた頃、先輩から「充実した30代・40代になるために、いろんなことを勉強しとけ」と言われました。だからいろんなことを勉強してきたつもりですが、それはいつも「仕事」につながることばかりだったのです。「自分自身」を充実させるための勉強はしてこなかったですね。
教員人生は残り20年、でも自分の人生は残り40年くらいかなあ?最期(ママ)の20年を充実させるために、明日から何を始めましょ?

上の文章書いてからもいろんなことを考えているのですが、私の気質から言って仕事を辞めるととたんにいろんなところにガタが来るかと。だから今は定年の60まであと6年で再任用でプラス5年。あとは常勤でも非常勤でも体が動く限りは講師やろうかと。無趣味さを心配するのをできるだけ先送りしてやろうと画策しています。
ちなみに「定年なったらハワイ行こう」と言っていたヒトはスイスの人と結婚して今はレマン湖の畔在住。