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両陛下、パラオに出発 太平洋戦争の犠牲者慰霊
太平洋戦争の犠牲者を慰霊するため、天皇、皇后両陛下は8日午前、羽田発の民間チャーター機パラオ共和国に向かった。戦後70年にあたり、かねて訪問を強く希望していた。戦後60年のサイパンに続く、慰霊のための外国訪問となる。
パラオは日本から約3千キロ南の太平洋に浮かぶ島国で、終戦まで約30年にわたり日本が統治。ペリリュー島では1944年9月から約2カ月間、米軍と激戦が繰り広げられ、旧日本軍約1万人が犠牲となった。
天皇陛下は出発に先立ち、皇太子さま、秋篠宮さま、安倍晋三首相らを前に多くの犠牲者が出たことに触れ「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と述べた。
また、同国の人々が厳しい戦禍を体験したにもかかわらず、戦後に慰霊碑や墓地の清掃、遺骨収集に尽力してきたと紹介し、「心から謝意を表したいと思っております」と語った。
両陛下は8日夕にパラオ国際空港に到着。同国のレメンゲサウ大統領夫妻が出迎え、歓迎式典に臨む。夜は同国主催の晩餐会(ばんさんかい)に出席し、在留邦人と懇談する。
9日はペリリュー島にヘリで渡り、日本政府が建立した「西太平洋戦没者の碑」に花を供えるほか、米軍の慰霊碑にも足を運ぶ。ペリリュー島島民とも懇談し、同日夜に帰国する。

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