心配しなくても自民党は勝てません

「ニュース見てると腹が立つ」 解散表明の夜、酒場では
25日午後6時、北九州市小倉駅南口近くの焼き肉酒場「白頭山 駅前店」。店内のテレビに安倍晋三首相の姿が映し出された。
さあ、首相が解散を発表するぞ。その瞬間、客がソフトバンク×楽天プロ野球中継に切り替えてしまった。降って湧いた解散に、人々の関心は薄いのか。
「いや、関心がないわけじゃないが、ニュースを見ていると腹が立ってくる」と別の男性客(66)。グラスを飲み干し、続けた。「野党が求めていた臨時国会をようやく開くのに、冒頭解散とは何やね。訳分からん。権力を維持したいというのが狙いやないか」
24時間営業の同店。人気は“100円ビール”だ。グラスを置いてお金を入れるとサーバーが動き出して台が傾き、キンキンに冷えた黄金色の液体が注がれる。百円玉を握りしめた大人たちが行列をつくる。グラスは1人1個。同じものを使うのが暗黙のルールだ。
40席ほどの店内が次第に混み合ってきた。注文がどんどん入り、従業員も忙しい。店を切り盛りするオーナーの高橋文子さん(78)は今度の解散をどう見ているのか。「政治のことはね……。とにかく今日も頑張らないと。私も1日5時間しか寝ませんよ」。額に汗して働く姿に、永田町との落差を思う。「この内閣は結果本位の『仕事人内閣』です」と首相が胸を張ったのは先月のことだ。
常連客の村谷敏彦さん(66)は「首相は消費増税分の使途を争点に掲げているが、それこそ、まず国会で議論するべきでしょう」。村谷さんは大手旅行会社を定年退職後、現在は製菓会社で1枚1枚せんべいを焼いているという。
「でもね、国会も混迷している。野党に期待したいけど、軸足が定まっていないように見える。民主党政権のときの失敗にも国民はうんざりしているんじゃないか。不信感は消えない」
新日鉄住金八幡製鉄所を抱え「鉄都」として栄えた北九州市。近年は高齢化と人口減が進む。政府は「緩やかな景気回復が続いている」というが、アベノミクスの恩恵を実感する人はどれほどいるのだろうか。
朝、店には夜勤明けの労働者らが疲れを癒やしに訪れ、「1杯100円の幸せ」をかみしめる。
細い路地を挟んで、成人映画館や老舗ストリップ劇場が残る。そういえば、私の知人が踊り子として以前この劇場に出演していた。いまは東京にいるという。電話をかけて今度の選挙について聞いてみると、厳しい声が返ってきた。
「明らかに私たち有権者をバカにしている」

http://digital.asahi.com/articles/ASK9S65PRK9SUCLV00K.html?_requesturl=articles%2FASK9S65PRK9SUCLV00K.html&rm=386

こないだ「72時間」でやってた店ですな。ところで選挙ですが、心配しなくても自民党は勝てません。こんなことをしている自民党、というかアベが勝つようなら日本の未来は真っ暗闇です。