松坂屋

昭和レトロ、デパートを宿泊施設に 大阪の高島屋東別館大阪・日本橋にある高島屋東別館が、宿泊施設や商業店舗が入る複合施設として生まれ変わる。1937(昭和12)年に、松坂屋大阪店として建てられた。改装工事を施した上で、2019年の営業開始を目指す。昭和初期の百貨店の雰囲気を残す外観は、そのままにする。
シンガポールの不動産大手が入居し、施設を運営する。年内にも仮契約を結ぶ方向だ。
宿泊施設は、キッチンや家具を備えた「サービスレジデンス」という、中長期滞在者向けのものにする。訪日客の急増で、大阪市内はホテル不足になっている。交通の便がよい大阪市南部を拠点に、関西地方を数日かけて旅行する外国人旅行者の取り込みを目指すとみられる。
また、美術品や資料などを展示する、高島屋の史料館もリニューアルする。
高島屋東別館は、大阪・難波にある高島屋大阪店から600メートルほど離れた場所にある。建物は7階建て。「アールデコ」と呼ばれる欧州の建築様式を採り入れ、幹線道路と面する1階部分に、約67メートルのアーケード(歩廊)があるのが特徴だ。
66年までは、松坂屋大阪店が営業し、高島屋は69年に購入した。主に事務所として使い、史料館は70年に開館した。
不動産事業を強化する戦略の一環で、再開発を決めた。商業施設としては、カフェや結婚式場が入居していたが、昨年12月に営業を終了していた。

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