スーパーティーチャーになりたい

スーパー・ティーチャーになりたい
1組に学校やめたいという生徒がいる。
    話を聴いて、どうすべきかを二人で考えよう。
2組にタバコを吸って停学になった生徒がいる。
    二人でタバコの害について話し合おう。
3組に妊娠した女子がいる。
    手をとって力づけてあげよう。
4組にバイクで事故って入院している生徒がいる。
    バイクについて二人で考えよう。
5組にシンナー吸ってる生徒がいる。
    君はひとりじゃないと力づけよう。
6組の担任は生徒が10人退学したと落ち込んでいる。
    それぞれ新しいスタートを切ったのだ、応援してあげようと力づけよう。
7組の担任は授業から戻るといつも泣いている。
    ひとりで泣くな、みんなに聞いてもらえと忠告しよう。
8組の担任は生徒の言いなり、掃除を毎日ひとりでしている。
    えりを正せ、生徒に迎合するなと忠告しよう。

今までのガッコでいろんな生徒とかかわってきたけれど、彼らはいつも待っている。
    僕が話しかけることを。

そして彼らは望んでいる。
    教師は正義の味方であって欲しいと。

彼らの期待に答えるため、僕は進もう、あえてイバラの道を。
    僕は生きよう、彼らとともに。

僕は彼らの人生の応援団長。 僕は彼らのアシスタント。
    ひたいには、「青春」と書いたハチマキをまこう。

平野1年目だから30年ほど前、20代最後あたりに書いたもの、恥ずかしいけど。