がんばれ

tk33082007-12-21

今年未勝利の高田に夢の切符/有馬記念
有馬記念(G1、芝2500メートル、23日=中山)で史上初の年間0勝ジョッキーの騎乗が決まった。昨年のジャパンCディープインパクトの2着に入ったドリームパスポート(牡4、栗東・松田博)の高田潤騎手(27=栗東・松田博厩舎)だ。落馬、負傷などで成績が伸びなかった07年。どん底からはい上がった仕事人が、初出場の夢舞台で大金星を狙う。20日には枠順が発表され、ファン投票1位のウオッカは大外16番に決まった。馬券は21日、都内2カ所のウインズ(新橋、後楽園)で午後2時から発売される。
今年未勝利の高田騎手に夢の切符が手渡された。
昨年の皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞2着とクラシックで善戦を続け、ジャパンCでもディープインパクトの2着に踏ん張ったドリームパスポート。そのあん上は、この日まで決まらなかった。予定していた騎手が急きょ他馬に騎乗することになり、代役の人選が難航。そして木曜日の朝、松田博資師(61)は「高田でいく」と、大一番での手綱を弟子に託すことを明言した。今年46戦0勝、2着2回、3着2回。年間0勝ジョッキーの有馬記念出場は、52回目を数える伝統の一戦で初めてになる。
それでも、高田に気後れはない。「この馬のことを一番分かっているつもり」という自負があるからだ。もともと精神面が不安定だったパスポートに、デビュー前から徹底的に調教を施して気性難を解消させた。パスポートの出世は、まさに高田の功績といえる。これまで、レースでは7人の騎手が騎乗。その中で高田とのコンビは今回で5回目と最も多い。皐月賞では、10番人気の低評価を覆し2着。神戸新聞杯では平地重賞初タイトルをくれた、かけがえのない馬だ。そんなパートナーと一緒なら、初の大舞台も強敵も怖くない。
トップジョッキー武豊に「あいつに(調教を)任せておけば大丈夫」と言わしめるほど、馬を操ることにかけては名人の域。そんな高田が、今年未勝利に甘んじている理由にはケガがある。2月11日の京都競馬4R障害戦で落馬。両側肺挫傷、左まぶた挫傷などの重傷を負った。「3日間意識がなく、気付いたらICU(集中治療室)のベッドの上だった」。体が苦しみを訴え、無意識に暴れた。目を覚ますと、ベッドに手足を縛り付けられていた。
約3カ月も戦列を離れ、5月6日に復帰した時、今度はパスポートの姿がなかった。春の天皇賞を目指していた4月7日に骨折。昨年ディープインパクトが引退し、中・長距離界を引っ張っていくと思われていた愛馬も、今年前半戦を棒に振った。しかし、人馬とも最後に幸運をつかんだ。
高田は8年前、競馬学校の卒業文集にこう書いた。「夢は中山大障害有馬記念を勝つこと」。中山大障害は、有馬記念の前日に行われる障害戦最大のレースだ。今年は両レースとも騎乗できることになり、中山大障害にはキングジョイで参戦する。夢の実現が近づいてきた。パスポートには最終追い切りでまたがり、体調万全を確信している。「せっかくもらったチャンスを生かしたい。この馬が一番強いと信じている」。今回の舞台は皐月賞と同じ中山で、しかも同枠の1枠2番に入る。流れは向いてきた。起死回生を狙う人馬が、混戦のグランプリを盛り上げる。

http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071221-297976.html

ドリームパスポートは前々日売りで単勝7番人気の18.0倍。気になる馬のうちの1頭であることは間違いありません。

がんばれ2

0勝騎手でグランプリ挑戦!「第52回有馬記念」の枠順が確定。1枠2番のドリームパスポートは鞍上が高田潤騎手(27)に決まった。昨年の神戸新聞杯メイショウサムソンを差し切って以来15カ月ぶりのコンビ復活だが、ケガの影響もあり今年はここまで46戦【0・2・2・42】と何と未勝利。最後にでっかい1勝を目指す。
ひたすら待ち続けていた手綱が戻ってきた。ドリームパスポートの鞍上が高田に決定。20日朝に知らされ「ありがたいこと。何とか馬の力を発揮できるように頑張ります」と素直に喜びを表した。
この馬はこれまで7人の騎手とコンビを組んできた。実績では見劣るものの、高田は厩舎所属騎手として普段の調教では手綱を取り続けている。19日の最終追いにも騎乗。「前走時はうるさいところを見せていたけど、調教を積んで今は落ち着きが出てきた。今週の追い切りでも馬の後ろで辛抱してくれたし、らしさは取り戻していると思う」
今年0勝の騎手がグランプリで騎乗するのは史上初。2月の障害戦で落馬、肺挫傷などで約3カ月間戦線を離脱したとはいえ、いかにも心もとない。それでもパートナーのことを知り尽くしているという自負はある。気性が荒くデビュー前には他馬に乗りかかっていくほどの同馬を矯正し、レースでも皐月賞メイショウサムソンに続く2着、神戸新聞杯では2冠馬サムソンを差し切った。確かに結果は残している。
師匠の松田博師は辛口のエール。「どんな乗り役でも走っているからな。乗り役じゃなくて馬に期待するよ」。きつい言葉は愛情表現の裏返し。普段は厳しい表情が緩んでいることでも分かる。師弟タッグで挑むドリームレースだが、師はこの表現を嫌う。「夢はかなわないもの。それよりも“希望”やな。希望を持っていかにゃあ」。関係者に「乗り役は決まった?」と問われた松田博師はこう答えた。「おう、エース高田や!」。その口調はどこか誇らしげだった。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/12/21/03.html

ええ話しですなあ。ドリパス→サムソン→全通りの3連単買おう。