日刊スポーツから引用

約31億円の累積赤字を抱える北海道のばんえい競馬が、今年度限りで廃止されることが27日、事実上決まった。現行の4市開催(旭川岩見沢、北見、帯広)をやめ、2市開催が検討されていたが、当該市である岩見沢と帯広の両市長がこの日、存続断念を表明した。最高1トンのソリを引くばんえい競馬は46年(昭和21年)に公営化され、世界唯一の競馬として親しまれてきた。今年夏から秋にかけて、ばんえい競馬に生きる家族をテーマにした映画「雪に願うこと」(根岸吉太郎監督)が公開され、世間の目が向いたのもつかの間。61年の歴史の幕を閉じることになった。
ばんえい競馬は91年度に最多の332億9800万円を売り上げたが、98年度からは赤字となり、05年度は154億1600万円にまで減少していた。