天皇賞記事その1

tk33082007-10-29

第136回天皇賞・秋(28日、東京11R、GI、3歳上オープン国際、定量、芝2000メートル、1着本賞金1億3200万円=出走16頭)2番人気アドマイヤムーンは、直線で大きな不利を受け6着に敗れた。
ダーレー・ジャパン・ファームへの“移籍”初戦となった2番人気アドマイヤムーンも、直線半ばの致命的な不利で万事休す。6着に岩田康誠騎手は「もう、全然よ。競馬にならへんかった。手応えは凄く楽だったのにトップギアの時にドーン! やもんなぁ…」。VTRを凝視して「ユタカさんの前はパコーンと開いとったわ」とうらやましそうだった。
7月にJRAの馬主免許を取得。40億円で近藤利一氏からアドマイヤムーンを獲得したD・J・ファームにとっても、悔しい中央デビュー戦だった。「不利を受けたのはうちの馬だけではないからね。でもせっかくのGIだから綺麗なレースをしてほしかった。今日は神様が微笑んでくれませんでしたね」と高橋力代表。ジャパンC有馬記念なのか次走も含め、来春から種牡馬入りが予定されているムーンの今後については「しばらく様子を見た上で決めたい」と明言を避けた。
★2着アグネスアーク、不利なければ…
アグネスアーク札幌記念毎日王冠に続く3連続2着。7番人気からすれば大健闘だが、吉田隼人騎手には悔しさが残った。「いい感じで進んでいたけど、(スパートした時に)不利を受けて一気に手応えがなくなった。追って、追って、追い直して、何とか2着に来てはくれたが…。スムーズなら突き抜けるような手応えだった。サムソンともっと際どい競馬ができた」と唇を噛む。「小さい体で58キロ背負って、褒めてやらなアカン。ただ、もうちょっと(みんな)綺麗に乗ってくれんとな」と河内調教師もチラリと苦言。なお次走は11月18日のマイルCS(京都、GI、芝1600メートル)になる。
★3着カンパニー、祐一怒り心頭
3着カンパニーの福永祐一騎手も、不利を受けて声を荒げた。「ダービーもジャパンC天皇賞も、全部やで! 真っ直ぐ走らせられへんのやから。いいメンバーが揃ってるのに台無しや!」。怒りの矛先は五十嵐冬騎手(コスモバルク)。以前にもGIで不利を受けており激怒。「休み明けでも目一杯仕上がっていたし、ホンマに頑張ってくれた。でも最後に失速したのも不利があったから。後味が悪いわ」。次走はマイルCS
★9着ダイワメジャー、バランス崩した
連覇を狙った3番人気ダイワメジャーも直線の不利に泣かされて、9着に終わった。「これから(脚を)伸ばしていくところで、体が斜めになるくらいバランスを崩しちゃったから。大きな馬だから、辛かった。あれならもっと早めに行けばよかったよ…」と安藤勝己騎手。次走はマイルCSジャパンCになる。

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