東京大賞典

地方のエース、ジャパンダートダービー馬のフリオーソが、船橋競馬場のダートコースで軽快に動いた。前走のJCダート(東京)は10着に敗れてしまったが、大井ではJDD優勝に加え、JBCクラシックでもヴァーミリアンの2着の実績があり、巻き返しが期待できそうだ。東京大賞典は26日に枠順が確定。28日に前日発売される。
JBCクラシックで2着になったJDD馬フリオーソが、地方のエースとして逆転を狙う。25日朝に船橋競馬場本馬場で追われ、好気配をアピールした。

午前8時過ぎ、ダクで1周半〜キャンター1周のあと、3〜4馬身先行するダガーズアラベスク(牝4・A3級)を追いかける流れ。向こう正面で外から馬体を合わせると、馬なりのまま3〜4コーナーへ。4コーナー付近が他馬でごった返しており、外ラチ沿いまで持ち出さなければならない経緯はあったが、動じることなく、馬なりのまま直線に向きフィニッシュ。5ハロン65秒6−51秒7−39秒0(重)でダガーズと併入した。
調教パートナーの佐藤太騎手(レースは今野忠騎手)は「中間で時計を出しているから軽めは予定通り。完全に相手に合わせて走らせた。スローだったけど、きっちり折り合えたし、これで十分だと思います」と納得の表情。前走JCダートはビッシリ追い切ったが10着で、そのことも踏まえての軽めの調整だった。
95年の交流以降、3歳馬の優勝はゴールドアリュール(02年)とアジュディミツオー(04年)のみ。2頭は史上に残るダート王者となった。日本のダート界を背負っていくべきフリオーソが、その期待に応えるため、万全の状態でダートGPに挑む。
★状態万全アンパサンド12秒4
JDD2着以来のアンパサンドは、21日に続き大井競馬場に輸送しての追い切り。単走馬なりで5分所を駆け抜け、5ハロン62秒1−48秒8−36秒2−12秒4(稍重)。池田調教師は「キレがない」と話していた21日から一変し、「思い通りに仕上がった。落ち着きが出て大人になったし完成してきたね」と笑み。戸崎騎手も「乗り味が凄くよくなった」と絶賛だ。
★上昇気配ルースリンド37秒8
浦和記念2着ルースリンドは、船橋本馬場ミスジョーカー(牝4、B2級)の外に併せ、馬場の6分所から直線一杯に追われて、5ハロン62秒0−49秒7−37秒8(重)をマークした。矢野師は「これだけ順調にきたのも初めて。浦和記念より上向いていますよ」と笑顔を見せた。
デルタブルース砂も連戦もOK
 有馬記念で12着に敗れたデルタブルースが参戦する。“中5日”のGI連戦となるが、「回復は早いタイプ」と村山調教助手。デビューから29戦目の初ダートには、「強豪が相手だしダートは未知数だが、パワータイプなので合いそう。今後の選択肢も広がる」。GI2勝(04年菊花賞、06年メルボルンC)の底力でどこまで。

http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200712/ke2007122601.html