初挑戦

tk33082008-01-23

アルタイルの厩務員初戦が重賞/AJCC
ブラックアルタイル(せん6、二ノ宮)が重賞初挑戦となるAJCC(G2、芝2200メートル、27日=中山)でタイトルを狙う。昨年からめきめきと頭角を現し、前走クリスマスCで待望のオープン入りを果たした。担当する武井亮厩務員(27)も昨年に競馬学校を卒業したばかりで、今週が初めてのレース。フレッシュコンビが、古馬長距離路線に新風を巻き起こす。
充実一途のブラックアルタイルが重賞初挑戦の時を迎える。昨年末、有馬記念前日のクリスマスCを一気にマクって4角先頭のまま押し切り勝ち。晴れてオープン入りを果たした。三浦助手は「以前は体が弱くてコンスタントに使えなかったが、今は馬体が充実している」と好調の要因を語る。以前はトモに弱さを抱えていたが、現在はマイクロ波を当てるなど細心の注意を払うことで不安が解消。昨秋以降、今回で3戦目を迎えられるほど馬体が充実してきた。前走と同じ中山の芝2200メートルという条件に、同助手は「条件は合うと思う」と期待を込めている。
そのアルタイルの担当は武井厩務員。昨年末に競馬学校を卒業したばかりで、今週デビューするルーキーだ。新人厩務員が重賞で初戦を迎えるとなれば、異例ともいえるケース。「スーツでバッチリ決めますよ」と、記念すべき日を心待ちにしている。武井厩務員は北大で獣医師研修に参加した経験があり、競馬学校入学前にはノーザンファームで1年半修行するなどして、見識を高めてきた。アルタイルは、修行時代の恩師が担当していた縁のある馬。出合いからわずか3週間だが、日々馬体が充実していくのを感じている。「体重は変わらないが、腹回りはすっきりしてきた。カイ食いもいいので実になっているんでしょう」。そして、初めての担当馬の重賞挑戦に「僕が一番期待しています」と屈託のない笑顔を見せた。
クリスマスC勝ちからAJCC制覇といえば、昨年の有馬記念を制したマツリダゴッホと同じ足跡をたどる。今年からせん馬にも門戸開放される天皇賞(春)に向け、希望は膨らむばかり。人馬ともにフレッシュなコンビが、競馬界に新風を吹き込む。

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